1970年にタイムスリップ 3

タイムカプセルEXPO70はどこに?

1970年開催の日本万国博覧会を記念して、「5000年後の人類の繁栄を信じ、万博開催当時の文明を後世に伝える」べく、タイムカプセルEXPO70は制作された。現代を生きる我々が、原始時代の人類が作り上げた石器を手にした時と同じ感動を5000年後の人類の子孫にも味わってもらおうとの壮大なロマンから生まれたタイムカプセル……4体が製造された。

うち2体は、大阪城公園本丸跡の地下15mに埋設され、残りの2体は、1体がパナソニック・ミュージアム(大阪府門真市)に、最後の1体が大阪歴史博物館に保存されている。

大阪城公園地下のタイムカプセル(1号機・2号機)は、文部科学省の管理下にある。第1号機には、保存技術対策が完了した全収納品2098点が密封された。カプセルの収納品の一部は、大阪歴史博物館に展示されている。

55年経過した今、私たちは懐かしさを込めて当時の日常品を眺めることができる。収納品は1970年の時点で、人類はどのような文化を創造し、どのような理想を掲げ、現実にどのような環境で生活したかを物語っている。

20世紀からのメッセージを開封する私たちの子孫を思いやるためにも、今一度、じっくりと収納品を眺めてみたい。byメイ

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