竜巻と映画 その2

つくば市などを襲った大規模竜巻<2012年>

2012年5月6日、茨城県つくば市や栃木県真岡市などを大規模な竜巻が襲い、死者1人、負傷者50人あまりを出す災害となりました。建物の被害は2000棟を超え、うち10棟の家屋は、土台だけを残して消滅しました。道路のアスファルトがはぎ取られて飛ばされ、畑に散乱したり、水田には無数のガラス片が散乱して、田植えができない状態になりました。

この日は茨城県から栃木県にかけて、3つの竜巻が同時多発的に発生したもので、それぞれ南西から北東に向けて、幅約500m、長さ20㎞前後にわたり帯状に走っています。

地上気温は25°C前後でしたが、上空5500m付近には、氷点下20°C前後の寒気が流入していて、地表と高空との温度差が、45°C前後に達していました。この大きな気温差が、対流活動を活発にしたため、大気の状態が不安定になり、高さ15㎞にもおよぶ巨大な積乱雲が発生したのです。

この時の竜巻は、F2からF3と推定されます。F2は、住宅の屋根がはぎ取られ、大木が折れ、自動車が吹き飛ばされる。F3は、家屋が倒壊し、鉄骨造の建物も倒れたり。列車が転覆したり、自動車が持ち上げられ、飛ばされるような被害をもたらします。

森林の大木も、大半が折れたり倒れたりする。竜巻の発生を予測するために、気象庁は、ドップラーレーダーを使って、積乱雲の中の風の動きを観測しています。(宙)

〈参考文献〉藤岡達也(2025).よくわかる防災教育―災害理解から学校・地域防災まで. ミネルヴァ書房

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