竜巻と映画 その3

竜巻の予測

ドップラーレーダーを使えば、目標物が、レーダーに対して遠ざかっているのか、近づいているのかを測定することができます。これによって、積乱雲の中の雨粒の動きをとらえれば、それが風の動きを表すと考えられます。積乱雲の中で、激しい渦巻きが起きていれば、竜巻発生の可能性があるとして予報に結びつけることができます。

気象庁は、2008年3月から、随時「竜巻注意情報」を発表していますが、どの地域を竜巻が襲うか、ピンポイントの予測は難しいのが現実です。

その予測と対応を示唆する映画が「ツイスター」(1996年)です。監督:ヤン・デ・ボン、脚本:マイケル・クライトン、製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ユニバーサル映画&ワーナー・ブラザーズ……パニック映画の枠を超えた、竜巻対応を考える示唆に富んだ内容を含む作品です。

そのストーリーを詳しく追ってみます……1969年、オクラハマ州=平和な夜の闇を切り裂く不気味な鳴動とともに、巨大な竜巻が少女の家を襲いました。一家は急いで庭の地下室に避難しましたが、竜巻の風の威力は凄まじく、無残にも父親は竜巻に吞み込まれてしまいます。残されたのはすっかり荒野原となったわが家でした…。
そして何十年かの年月がたったー現在。科学の発達は、より正確な竜巻の予報を可能にしていました。大気圏外の気象衛星は竜巻の発生を告げ、その報せはさっそく竜巻を追っている観測チームに伝えられました。このチームを率いるのはジョー・ハーティング(ヘレン・ハント=プロジェクトXなど)。凄まじい竜巻に父親を奪い去られたあの少女の成長した姿でした。(宙)

〈参考文献〉藤岡達也(2025).よくわかる防災教育―災害理解から学校・地域防災まで. ミネルヴァ書房

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