「八百八橋にはドラマがある!」その7
~商人の町大阪にはこんな素敵な場所がいっぱい~
リアル京橋ってどこ?
京橋と言えば、大阪の人ならみんなが歌えるという「京橋はええとこだっせ♪」で始まるあの有名なCMソング。それもあって、みなさんイメージされるのはJRや京阪の京橋駅前ではないでしょうか。あの高架下の駅前自転車置き場があって、人がいっぱいいてるところですね。すぐ近くによみうりテレビがあるので、ニュースや情報バラエティ番組の街頭取材にもよく利用されていますしね。
なんですが、現在のリアルな京橋の本体はなんと大阪城公園に隣接する橋なのです。すぐ隣にはテレビ大阪さんのビルがあるので、どちらかと言えば「つっつっつー、テレビ大阪つっつっつー♪」のほうがイメージされてしまう場所にあります。
京橋は京街道の起点であり、東海道五十七次の終点(江戸日本橋から137里4町1間)でした。歌川広重の浮世絵は京都までのため、京橋は残念ながら含まれてはおりません。現在はすごく短い橋ですが、最長時には100メートルを超える長さもあったようです。
今はもう京橋は存在しない
江戸時代には北詰の京街道沿いに町並が形成され、川魚市場などもあって栄えていました。京橋は大坂の玄関口として賑わっていたそうです。ですが、京橋という地名は大阪から消えてしまっています。大阪には淀屋橋や心斎橋といった地名も沢山あるのに、なぜ?となりりますが、実は享保の大火によって消え去る運命を迎えます。
京橋のあった京橋一丁目の地域は、火除け地として指定されます。そこで地名が無くなってしまうのです。その後も区画再編で京橋は別の場所(現在の大手前一丁目など)で一度は復活するものの、平成の時代には名前自体も消えてしまいました。
派手な京橋にはハリウッド映画がよく似合う
京橋は大阪の歓楽街の一つ。さくら通り商店街は昭和レトロな街並みも残っており、ハリウッド映画「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」の舞台となりました。外国の人々から聖地として訪問されるようになっています。
さすがはネオンでキラキラの京橋ですね。日本を飛び越えて、一気にグローバルな街になってしまいました