伝統的工芸品あれこれ その2

織物も奥が深い

糸を手機(てばた)にかけ、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を組み合わせて作る布が織物です。国指定の工芸品は38品目もあります。経糸の間に緯糸を通して織物は作られますが、通し方の組み合わせで様々な模様が生み出されます。

基本は平織、綾織、朱子織の3種類。平織は、経糸と緯糸を一本ずつ交差させます。綾織は、経糸を数本ずつまたいでから緯糸をくぐらせて織ります。織り目が斜めに並び、生地に厚みがでます。朱子織は、経糸と緯糸が交わる点を少なくし、どちらかの糸だけが表に見えるようにした織り方です。織り方や模様の附け方で種類が分かれます。紬(つむぎ)や絣(かすり)や縮(ちじみ)が代表例です。

紬は、かいこの繭から紡ぎ出した絹糸「紬糸」で織り上げたもので、軽くて丈夫です。絣は、模様に合わせて染め分けた「絣糸」(絹・綿・麻など)で織ります。縮は、布の表面に凹凸のしわ(シボ)が入った織物です。織物に使われる糸には、絹糸、綿糸、麻糸や木の皮などがあります。

絹糸は、かいこの繭から作る糸。繭を煮てほぐした真綿から繊維を引き出して糸をつむぎます。綿糸は綿花をつむいで作る糸。麻糸はからむしなどの植物から作る糸です。中には、オヒョウやシナノキなどの木の皮をはいで作る糸もあります。はいだ皮を煮て細くさき、手でよって作ります。水に強く、通気性があり、丈夫な織物ができます。(宙)

〈参考文献〉 唐澤昌宏(2025). 未来につなぐ日本の工芸品①. Gakken

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