ホラー映画大解剖 その5
ホラー映画のストレスからの解放
ホラー映画好きの観客も、エンドロールが終わってからは、いつまでも恐怖を感じていたいとは思わないでしょう。その対策法を考えてみましょう。
①とにかく考えないこと=恐怖は繰り返し考えることで増幅される。だから、いつまでもその考えにとらわれないこと。
②他のことで恐怖心を紛らわす=コメデイ映画を見る、当たり障りのない本を読む、ゲームをするなど。
③時間薬で恐怖を追い出す=恐怖心とは、本来、自分の危害は守るためのものだから、時間が解決してくれる。
④怖さをスポイルする=映画を見る前に、念入りにあらすじを読み、何が起きるのかあらかじめ知ったうえで、友達と一緒に、明るい昼間に映画館に出かけること。
そこまでしてホラー映画を見るのか、という疑問が生じるかもしれません。そこで「サスペリア」(2018年、監督:ルカ・グァダ二―ノ)のアメリカ版予告編を紹介します。
予告編は、女性がダンスアカデミーでの経験を心理療法士に打ち明けるシーンで始まります。主要な人物が紹介され、誰が悪者なのかが告げられ、彼らが悪魔的な何者かと繋がっていることが知らされます。危険にさらされるダンサーの姿が何度も見せられ、ダンスアカデミーの壁に秘密が隠されていて、秘密の通路があることが示されます。
予告編を見て、本編を見た観客は、これなら映画を堪能してストレスを自宅に持ち帰ることもないでしょう。(宙)
〈参考文献〉 高橋和久, 永富友海(2025).「英国」小説の手ざわり. Gakken
