パニック映画と防災5

大津波に挑む人々を描く『TUNAMI』

海に囲まれている日本列島の沿岸は、昔からたびたび津波被害に見舞われてきた。

1896年6月の明治三陸地震津波では、東北地方の三陸沿岸で2万2000人もの死者が出た。津波はローマ字で「tsunami」と書いて、国際語になっている。

韓国映画「TSUNAMI」 (2009年)は、監督がユン・ジュキュン、主演はヨ二・ハ・シウォンで、日本海で起きた地震による津波が韓国を襲うというストーリー。
<空前絶後のメガ津波が人類に襲いかかる、驚愕のディザスター・パニック超大作!>がキャッチコピー。

毎年100万人の行楽客が訪れるリゾート地、ヘウンデ(海雲台)。しかし、一人の地質学者が度重なる不気味な微弱地震を感知していた。そして遂に、日本の対馬沖で発生した大地震によって、巨大津波がヘウンデに襲いかかる。
逃げ惑う人々の中には、お互いに想い合いながらも喧嘩してしまうマルシクと幼馴染のヨ二の2人もいた。
高さ100m、時速800㎞の想像を絶する「メガ津波」の猛威に呑み込まれていく街。
上映時間は107分。住民の眼から見た災害が描かれている。

劇場公開後、この作品は、2011年4月23日WOWOWでテレビ初放映の予定だったが、津波が甚大な被害を与えた東日本大震災が発生(2011年3月11日)し、放送中止となった。
ラスト、最終の救助ヘリに、主人公の子供を救った見知らぬおばあさんの「心配いらないよ」の一言が涙を誘う。byメイ

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