「八百八橋にはドラマがある!」その20

~商人の町大阪にはこんな素敵な場所がいっぱい~

【京都番外編】清水寺へ向かうための五条大橋

京都の鴨川にかかる五条大橋。現在は交通の要衝である五条通から鴨川を渡る大きな車道として整備されています。その昔は洛中から清水寺へ向かうための橋として使われており、中央が高くなった橋の上からは東山が遠くに見渡せるスポットにもなっています。

五条大橋の始まりは400年以上前と言われ、僧侶らの手による寄付集めで作られたという諸説が残っています。そもそもは清水寺へ参拝するために川を渡る必要があり、そのために作ったそうです。現存する橋は豊臣秀吉の時代に石柱で作られたものが、何度かの改修を経て残ったものとなっています。

五条大橋

牛若丸と弁慶の出会いが生まれた五条河原

五条大橋で最も有名なエピソードといえば、牛若丸と弁慶の出会った場所としてでしょう。出会いはドラマの始まりとも言いますが、激動の時代を動かした二人はどんな出会いだったのでしょうか。橋には二人の小さな銅像も建てられています。しかし、当時はまだこの橋はなかったとも言われており、実際は五条大路にあった松原橋ではないかとも言われています。

京の五条の橋の上 大のおとこの弁慶は 長い薙刀ふりあげて 牛若めがけて切りかかる
牛若丸は飛び退いて 持った扇を投げつけて 来い来い来いと欄干の 上へあがって手を叩く

〈尋常唱歌より〉

などと歌われておりますが、清水寺だったとの諸説もあって本当のことは歴史のロマンとして想像するしかないのでしょうね。

五条大橋の掲示板

五条大橋と名探偵コナン

京都と言えば歴史の舞台で大河ドラマなどでは何度も登場しています。特に義経が登場する時代だと必ずと言っていいほどです。また京都はいろんな映画の舞台にもなっていますが、五条大橋が使われた最近の映画と言えば「名探偵コナン迷宮の十字路」ですね。コナンと平次が再会した場所として登場します。なかなかここまで観光スポット的に出てくる作品も珍しいですけどね。

鴨川の河原からの五条大橋

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