手塚治虫漫画選集6

ふしぎなメルモ

当初は「ママァちゃん」のタイトルで連載が始まった変身少女マンガ。

「ママァ」の名が商標登録されていたため、少女の名前を「メルモ」に変更した。

手塚は「メルモということばになんの意味もありません」と述べているが、メルモはメタモルフォーゼ(変身)を連想させる語感がある。

手塚はルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場するアリスが小瓶の液体を飲むと小さくなり、ケーキを食べると大きくなることからヒントを得た。

キャンデーで変身するユニークなヒロイン・メルモを創造したことで、本作は小品ながら手塚作品の中でも特異な位置を占めているといえる。

手塚はほとんど絶え間なく幼年誌への執筆を続け、小さな読者も大切にした。本作は「小学一年生」には毎号8ページ、「よいこ」には毎号6ページ掲載された。

アニメ版は、虫プロの経営から離れた手塚がマンガ制作のために設立した手塚プロダクションのアニメーション第1作目の作品。毎回、手塚のイラストによる性をテーマにした講義シーンがあり、「日本初の性教育アニメ」として話題になった。

メルモは、優しくかしこい小学生の女の子。突然、、交通事故で亡くなった母親が、メルモやふたりの弟・トトオとタッチを心配して神様に頼み天国から届けたのが「ミラクル・キャンデー」だった。byメイ

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