野球マンガと甲子園4

甲子園の高校野球

全国中等学校優勝野球大会は、全国の参加校が７３校。

当時の中等野球は、旧制高等学校などが主催する約２０大会が各地で開かれていたが、朝日新聞社は社告を出して全国大会開催にこぎつけている。初戦は鳥取中（現鳥取西）、広島中（現国泰寺）で、村上龍平社長が始球式をした。

1918（大正７）年の第４回大会は、地方大会は行われたが、本大会は米騒動のため中止されている。

1920（大正９）年の第６回大会から北海道大会が設けられ、全国大会の形が整った。

1924（大正１３）年の干支は甲子（きのえね）。これにちなんだ名称をつけた甲子園球場が完成し、第３回から７年間つづいた鳴尾球場から甲子園に会場が移っている。同年春には第１回選抜中等野球大会（春の選抜高校野球大会の前身）が名古屋で開催された。

1927（昭和元）年の第１３回大会は前年末に大正天皇が亡くなったため、地方大会でも応援が禁止となった。この年から大阪放送局（現在のNHK大阪放送局）のラジオ中継が始まっている。ラジオで中等学校野球大会の実施中継が始まって以来、子供たちは着物姿で野球に興じ、野球人気は高まっていく。

1941（昭和１６）年から、太平洋戦争の激化に伴い、大会は５年間の中断時代に入った。byメイ