パニック映画と防災1

パニック映画とは

パニック映画(災害映画=disaster film)は、大惨事など突然の異常事態に立ち向かう人々を描く映画のジャンル。

異常事態を自然災害に限定しても、ロサンゼルスでの地震を描いた『大地震』(1970年)、竜巻の恐怖を映し出した『ツイスター』(1996年)、火山噴火がロサンゼルスで起こる『ボルケーノ』(1997年)や田舎町での火山噴火を描いた『ダンデス・ピーク』(1997年)など、枚挙にいとまがない。

パニック映画の見どころは、差し迫った災害の恐怖とともに、窮地に陥った時の人々の対応(人間愛)を描くところにある。キネマ旬報社が取り上げた『見るべき映画100本』(2006年)には、外国作品では「ジョーズ」(1975年)、日本作品では「新幹線大爆破」(1975年)がパニック映画としてランクインしている。

一方、パニックは、災害によって引き起こされるとは限らない。人々がパニックになって引き起こした現実の事故もある。明石市花火大会歩道橋事故(2001年7月21日)がそれだ。兵庫県明石市の花火大会の会場近く、JR朝霧駅前の歩道橋で、群衆の将棋倒し事故が起きた。予想を超える人々が1か所に集中し、身動きできない状態の中でパニックに陥るという群集心理が引き起こした大惨事だった。死亡者11人、重軽傷者247人。

二度と惨事を引き起こさないためにも、パニックに陥らないよう、冷静な判断で行動することが大切だ。byメイ

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