アニソンと昭和100年 その2

昭和60年(=1985年)のアニソン

日航ジャンボ機墜落事故のあった昭和60年。520人の犠牲者の中には、日本の歌「スキヤキ(上を向いて歩こう)」を世界に届けた坂本九の名前もありました。

巷では、ファミコンに夢中でトレンドに敏感な若者たちは「新人類」と呼ばれ、岩崎良美の歌うTV野球マンガ「タッチ」(作画:あだち充)の主題歌がアニソンとして大ヒットしています。1981年のTV放送から劇場版まで製作されたラブコメ・マンガアニメ「うる星やつら」(作画:高橋留美子)の松谷祐子が歌うオープニング・テーマ「ラムのラブソング」とエンディング・テーマ「宇宙は大ヘンだ!」は、アニメの斬新さとともにフレッシュなアニソンとして人気を博しました。

続いて、1983年から放送された「キャッツ・アイ」(作画:北条司)。歌手・杏里がスタイリッシュに「みつめるキャッツ・アイ~magic play is dancing~」と歌い上げるオープニング・テーマは、デジタルサウンドが印象的で、1980年代的アニソンのコアを確立した作品だと思います。

また、アニソンに著名な音楽家が参加するケースも増えてきます。1982年のTVアニメ「スプーンおばさん」オープニング・テーマ<夢色のスプーン>とエンディング・テーマ<リンゴの森の子猫たち>は、作詞を松本隆が、作曲を筒美恭平が担当しています。アニソンの新たな幕開けとなるのが、1980年代だと言えます。(宙)

〈参考文献〉澄川龍一.(2025年). アニソン大全「鉄腕アトム」から「鬼滅の刃」まで. 祥伝社

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