ロボット年代記 その2
世界最初のロボット神話
世界最初のロボットは、ギリシャ神話に登場します。クレタ島の王・ミノスのために、発明家ダイダロスが島の守り神として造った青銅人間・タロスがそれです。
タロスは島に近づく敵戦艦を岩を投げて沈め、上陸して来た敵兵を焼けつくような熱い身体で抱き着き、焼き殺してしまいます。ところが、魔女メディアに誘惑されて、足のかかとにある栓を抜かれます。栓からエネルギー源である熱液が流れ出してしまい、力を失い、退治されるのです。
ホメロスの英雄叙事詩「イーリアス」には、鍛冶の神・ヘ―パイストスに仕える黄金製の少女ロボットが登場します。
日本に目を向けると、鎌倉時代に西行法師が高野山での修行中に、秘法で人造人間を造ったという話が「選集抄」に出てきます。
変わったところでは、ゲーテの「ファウスト」に登場する、中世の錬金術師が試験管の中で造った妖精人間・ホムンクルスがいます。
数ある人造人間の中で最も知られているのが、イギリスの作家・メアリ・シェリーの描いた「フランケンシュタイン」でしょう。若いドイツの生理学者フランケンシュタインが、実験室で人間や動物の死体に電流を通じて人造人間をつくり出します。最後は、破壊を続けるフランケンシュタインを自ら抹殺するため、北海で対決する冒険活劇になっています。(宙)
〈参考文献〉石川喬司.(1977年). SF・ミステリおもしろ大百科. 早川書房
