ロボット年代記 その1

ロボットとAI

星新一のショートショート「ボッコちゃん」(1958年・原題「人造美人」)は、こんな作品です。

バーのマスターが造った美人ロボットは、お客がいくらお酒を飲ませても酔いません。
それもそのはずで、マスターがお客の隙を見て、ボッコちゃんの足の方のプラスチックの管からお酒を回収して、またお客にそのお酒を売って、飲ませているからでした。
ボッコちゃんが好きな青年は、そっけないボッコちゃんに腹を立てて、毒薬を飲ませて、店を出て行きます。
その後で、マスターはボッコちゃんから回収したお酒を違うお客におごるのです。

もう何年も前に読んだ作品ですが、私がロボットに興味を持つきっかけになった懐かしい作品です。そこで気づいたのですが、物語に登場するロボットは、たいてい人間に反逆を試みるケースが多いのですね。

余談ですが、星新一が「ボッコちゃん」を書いたのが1958年……なんと、その3年前の1955年にアメリカの科学者ジョン・マッカーシーが、AI(人工知能)という言葉を使った報告書を発表していて、2001年には「ロボットと赤ちゃん」というSF短編作品まで書いているのです。

AIはさておき、ロボット……21世紀に活躍する人間まがいの機械たちの歴史を探ってみましょう。歴史はギリシャ神話の時代までさかのぼります。(宙)

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