パニック映画と防災4

もう1本の『日本沈没』

前作から33年後に公開された『日本沈没』 (2006年)。製作は、前作同様の東宝。 監督は樋口真嗣で、主演は草薙 剛と柴咲コウ。キャッチコピーは、<1億2000万人、すべての日本人に捧ぐ>だ。

潜水艇「わだつみ6500」のパイロット・小野寺俊夫(草薙 剛)は、地球科学博士・田所雄介(豊川悦司)の指揮の下、深海調査に参加していた。その結果、小野寺は驚愕の事実を知る。海底プレートの急速な下降で、日本列島はわずか1年後に沈没する。
北海道を皮切りに九州から内陸へと地殻変動の波が日本列島全土に襲いかかる。非常事態宣言が発令され、退路を求め逃げ惑う人々、危機管理担当大臣・鷹森沙織(大地真央)の努力も虚しく犠牲者は増大する。
一方、小野寺は災害の中で、ハイパーレスキュー隊員の阿部玲子(柴咲コウ)と、家族を失った少女・倉木美咲と出会い、3人の間に堅い絆が芽生え始める。

上映時間134分。CG合成で、前作よりリアルに地震シーンが描かれている。
登場人物に変化が…主人公は二人の女性、消防士と総理大臣代行に代わっている。田所博士はバツイチで総理代行の大臣は元妻。前作は、日本列島が沈没する理由をじっくりと観客に訴えたが、本作では日本列島の沈没が周知の事実となっている。

命を懸けて旧式の潜水艇で深海に潜る小野寺は、「俺にも守りたい人がいるんです。奇跡は起きます。起こしてみせます」の言葉を残す。byメイ

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