ガラスの世界 その4
北海道から九州へ~ガラス建築物の旅~
ガラスは、ガラス窓という建築物の一部を越えて、壁面に、屋根に、その美しさを表現して行きます。光のオブジェとして自然と一体化した建物は見ていて飽きることがありません。
●モエレ沼公園・ガラスのピラミッド(北海道札幌市):1113枚のガラスパネルを用いて作られたピラミッド型の建造物。彫刻家イサム・ノグチが計画に参加しています。建物の中から自然の風景を透かして見ることができて、雪の積もった時の美しさは格別です。
●国立新美術館(東京都港区):正面の壁を「ガラスのカーテンウォール」として、風に揺れる柔らかなカーテンの曲面をガラスで表現しています。設計は建築家・黒川紀章です。大きなガラスの壁は、昼間の節電になり、夜は室内の灯りが温かく建物を包みます。
●豊田市美術館(愛知県豊田市):乳白色のガラスパネルが壁を作っています。建築家・谷口古生の設計です。夕暮れともなると、手前の池に建物の薄明りがゆらめくように映って幻想的な景色をつくります。
●MIHO MUSEUM (滋賀県甲賀市):建物の約80%が地中にあり、入母屋造りのガラスの屋根が光と景色を取り入れ、自然との調和がなされています。建築家I.M.ベイの建築です。
●大浦天主堂(長崎県長崎市):国宝に指定されている唯一の洋風建築物です。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のひとつで、世界文化遺産に登録されています。日本で初めてステンドグラスが使われた建築物です。(宙)
〈参考文献〉和の技術を知る会(2026). 子どもにも伝えたい和の技術17 ガラス. 文渓堂
