「八百八橋にはドラマがある!」その30

~商人の町大阪にはこんな素敵な場所がいっぱい~

平野橋

記念すべき第三十回に取り上げるのは平野橋です。平野と言えば大阪市平野区のイメージかもしれませんが、平野橋は大阪市の中央区にある東横堀川にかかる橋です。作られたのは大阪城築城時から間もない時期で、関ヶ原合戦の際には重要な防衛ラインの一つとして登場しています。

江戸時代になると平野橋西詰は御霊神社の鳥居前町として栄え、日用品を扱う店で賑わっていました。歴史学者の宮本又次が記した「平野町の夜店」によると、毎月決まった日には夜店が立っており、一丁目先にある崎神明神社まで続いていたそうです。

東横堀川にかかる平野橋

平野橋の名前の由来

平野橋の名前の由来はいくつかあるらしいのですが、有力視されているのは御霊神社の祭神が渡来人の百済氏の早良親王だったからとされる説です。京都の平野神社が同じ百済氏を奉っているので、この辺りも同様に平野と呼ばれるようになったそうです。江戸時代より多くの市が立つなど栄えており、大正の頃までは天神橋筋と並ぶ五大商店街の一つに数えられていました。しかし、堺筋に電車が通るようになると段々と主役を奪われていったのです。

平野橋から見た東横堀川

世界初の工法で作られた橋

平野橋は小さな橋ですが、実は逆ランガー橋という珍しい建設方法で建てられた世界で最初の橋です。小さなアーチ部は補強のみで床面全を支えていないため、フォルムはスマートな印象を与えます。

しかし、残念ながら現在の平野橋は高速道路の真下にあるため、その美しさも日陰に隠されてしまっています。歴史ある橋ですがもう一度スポットライトが当たる日は来るのでしょうか。

高架下でひっそりと佇む平野橋

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