1970年にタイムスリップ 1

1970年…55年前のスゴイ年!

2025年の今、生と死を極限まで突き詰めた作家・三島由紀夫生誕100年と題したブックフェア―が全国の書店で展開されている。

じゃあ、没年は…1970年だ。年代カレンダーをみると、この年の11月25日、三島由紀夫が楯の会のメンバーと市ケ谷の自衛隊駐屯地に乱入、演説のあと割腹自殺とある。

驚きで、1970年の主な出来事を拾い出すと、なんとスゴイ年だったことがわかる。

2月・東大宇宙航空研究所が初の国産人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功。
3月・大阪千里で日本万国博覧会が開幕。日航機よど号が赤軍派学生にハイジャックされる。
7月・東京杉並区で光化学スモッグが発生、新型公害として認知される。
8月・銀座、新宿、池袋、浅草で、歩行者天国がスタートする。植村直巳がマッキンリーに単独登頂。
10月・東京銀座でウーマン・リブが旗揚げ…などなど。日本全体がエネルギッシュに動いた年だ。

『週刊少年マガジン』(講談社)の表紙を、M・C・エッシャーの名画が飾って(2月)話題となった年でもある。
第二次世界大戦での敗戦(1945年)後、復興の道をひた走った日本がたどり着いた1970年は、世代を超えて再発見されるべき興味深い年だ。byメイ

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