病院に行ってみよう3

電子カルテって何だ?

診療した時に医師が患者の症状や診察内容を記録したものが「カルテ」だ。現在は、電子システムに入力して保存する電子カルテを導入する病院が多くなっている。紙に記入するカルテよりも簡単に情報が取り出され、医療費を自動的に算出するため、会計での患者の待ち時間短縮にもつながっている。大病院では、担当医師の指示のもと医師事務作業補助者と呼ばれる職員がカルテの入力を行っている。

ところで、患者の側からは見えない、電子カルテにはどんなことが入力されているのだろうか。

画面上部には、患者の氏名、血液型、生年月日、診察券に記載されているID番号、症状のある場所などが入力されている。この個所は受付後、事務スタッフや看護師が入力していて、診察時に医師が読み上げて本人確認することに使われている。

画面左上には、処方した薬が表示される。病院内にある薬局では、この情報を処方箋として出力して、薬の調剤を行う。その下の箇所には、医師が診察の時行った処置が書かれている。

画面右側には、臨床検査技師や診療放射線技師が入力した検査結果が表示される。レントゲンなどの画像が表示されるのもこの個所だ。

現在、電子カルテは、それぞれの病院の医療スタッフの間だけで共有されている。国の指導もあり、今後は医療機関同士の情報共有に電子カルテが活用されて行くことになるようだ。byメイ

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