「 私とシナリオセンター 」 H・Hさん 土A2作家集団 

作家養成講座104期生 

シナリオを勉強しようと思ったきっかけは何でしょう?

作:腹話術をやっておりまして、台本作りに苦戦していました。ネットでシナリオセンターのことを見つけて、スラスラと書けるようになるのを期待して、甘い考えで始めました。

イ:シナリオセンターで勉強されてみて、変化はありましたか?

作:映画、ドラマやCM、漫才やコント、どれを見ても、「素晴らしい!」と思えるようになりました。それらが「おもしろい」と思えるのは、どうしてか? その理由を探して考えたりします。

イ:シナリオの基礎知識が上がったことで、映像から理解できることが増えたのも理由かと思います。ジャンルとか作家、監督などでこれはというものはあったでしょうか?

作:朝ドラがすごく好きです。ここ数年の作品だと「虎に翼」が最高に良かった。面白いし、心に響くものがありました。今の「あんぱん」などの作品もすごく楽しく見ています。ドラマは好きなので、家族でというよりも1人で楽しんでます。

イ:そう思われた理由はなんでしょうか?

作:セリフがすごく良い。短いけれど響く。よくそんなセリフが書けるなぁって。聞いてもすぐ忘れるんですけどね(笑)

研修科での勉強ってどうだったでしょうか? 

イ:研修科では二十枚シナリオ(十分程度の映像)で課題三十本を書かれたと思います。大変だったと思いますが、これは良かったや逆にこれは困ったなどの課題や思い出などあったりしたでしょうか?

作: 自分の人生を細かく細かく振り返る良いきっかけになりました。三十本のシナリオの主人公を描くことで、自分自身がどんな人間に憧れて、なりたいのか、気づくことができました。困ったことは、昔から読書を全くしなかったので、語彙と知識が乏しい事です。特に、最後の課題の時代劇は、何から手を付けて調べたらよいか、本当に困りました。「苦しかった!」の一言です。

イ:時代劇は慣れが必要ですね。大河ドラマ以外は本当に減りましたしね。

作:第三期の職業ドラマやジャンルもののドラマはしんどかったです。

イ:意外ですね。けっこうこのあたりが好きだって生徒さんも多いんですよ。

作:取材とかが大変で。インターネットなどでいろいろ調べながら頑張りました。

イ:取材と言えば、情報の整理ってどうされてますか?

作:警察の時などはノートに組織図や、関連する法律、事件を書いて組み合わせしながら書いていました。ジャンル的に得意じゃなかったのもあるかもしれません。見るのと作るのとは違ったというか。テーマは昔見たドラマなんかをイメージしながらが多いかな。

作品を書く時のこだわりってありますか?

作:良いのかどうかわかりませんが、まず一番書きたいシーンから書きます。それから、肉付けするように、前と後ろにシーンを足していきます。頭から書いていくと、疲れてしまって、書きたいことも適当に終わらせてしまいがちでした。

イ:書き方がすばらしい。確かにどこから書くのかっていう正解はないんですけど、作品はテーマを書くわけです。だから書きたいシーンがある。そこがぶれてないのは素晴らしいです。

ちなみにいつも作品を考えていくときには、まず映像が浮かぶ方ですか? それともセリフやキャラクターなどが浮かびますか?

作:映像派ですね。断片的にですが、テーマに近い映像が思い浮かぶというか。そこから遡っていって作っていくことが多いです。

イ:なるほど。アンテナはどんなところで立つんですか?

作:人のおしゃべりですね。聞く方なんですけど、ママ友や電車での話を聞いていてヒントをもらうことが多いです。

イ:ヒントは身近なところにありなんですね。ところで、作品はいつ書いてるんですか?

作:徹夜で書いてます。最後に絞り出すみたいな。

イ:あんまり無理しないでくださいね(笑)

イ:最後にこれからの抱負を決めセリフでお願いします。

作:人生を楽しもう!

イ:本当に楽しんだもの勝ちですね。ありがとうございました。

番外編 課外活動

イ:腹話術をやられていると聞いたんですが、主にどこで活動されていますか?

作:地元の自治会や、老人施設、子育てサークルなどで依頼を受けて公演しています。もっと広く見てもらえるように、YouTubeのショートですが、週に二本はアップするように努めています。

イ:おぉ、youtuberでもあるんですね。多才ですね。内容はどんな感じのものなのでしょう? 差支えない範囲で教えてください。

作:腹話術では日常のあるあるをコントにして動画にしています。作・演出・主演もすべて一人でこなしてます。さすがに忙しいですね。

動画を見たい方はこちらから

H・Hさんが運営するYOUTUBE

イ:腹話術だけでなく、朗読劇にも参加されていますよね。今回は演出も担当されていますが、苦労されたお話などはありましたか?

作:朗読劇は初めてで、チンと黙って皆さんに従うつもりで、参加していたzoom会議で、ディレクターを指名されたときは、崖から落ちる気持ちでした。「できないアピール」をした私を、サポートしてくれる方もいて、皆さん協力的で、とても良いチームでした。チームで苦労したのは、日程を合わすことです。お仕事や用事など、忙しい中、よく合わせてくださったなと、感心します。

イ:それは大変でしたね。でも、良い経験だったのではないですか?

作:編集の画像と音響を担当したのですが、これも初めてのことだったので、スマホで「パソコンの操作」を検索しながら、パソコンを操作していました。これが一番苦労しました。一度取り掛かると7.8時間はかかってしまうので、夫が帰宅してもご飯ができてないこともありました。

イ:申し訳ございません。今度、謝っておきます・・・

作:夜に取り掛かると朝になっていました。不慣れなため、時間もかかってしまい大変でしたが、諦めずにやってよかったと思います。今は、ものすごい達成感です。この経験はドラマです!

イ:一つの作品が完成していくにはいろいろと苦労がありますね。ダメ出しした方としては言いづらいですが(笑)、すごく良くなってましたよ。

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