「 アオイの涙 」 土曜M作家集団 R・Wさん
シナリオ作家養成講座90期卒業し、土M作家集団在籍。
2023年創作ラジドオラマ(シナリオ)一次通過
作品タイトル「アオイの涙」
イ:本日はブルース・リーの哀愁漂う背中が大好きというR・Wさんにお出でいただきました。なんかキル・ビルっぽくなっていますが、イラストは持ち込みなんですよね?
作:はい(笑)
イ:まだシナリオを勉強されて数年とのことですが、他に創作のご経験は?
作:小学生の時に通信で作文を習ってました。
イ:なるほど、その時の経験が……というのは大げさですね(笑)
※イ:インタビュアー 作:作者
「アオイの涙」ってどんなお話ですか?
作:雪国を舞台に、ファンタジーな恋愛モノを書きました。
イ:紙すきの音が面白く、作ることを動作に入れたのはアイデアでしたね。これはどうやって思いついたんですか?
作:絵本のコンクールに出すつもりで書いていたものです。雪のシーンを描きたいなと思って作りました。紙漉きは北陸地方を舞台に特産物も必要という条件があったので設定ありきです。キャラクターなんかは後から作っていきました。
イ:あれ、シナリオではなかった?
作:そうなんです。クラスの発表で聞かせたところ、ラジオドラマにしてみたらというコメントをいただいたのがきっかけです。
イ:アイデアっていつもどうやって集めてますか?何している時が多いでしょうか?
作:通勤途中(自転車)で考えることが多いです。住宅街で田んぼがあったりして、のどかな風景の中を走っています。
イ:有意義な通勤時間ですね。毎日同じ時間だと、同じ人に会ったりしませんか?
作:会います。9年ほど同じ職場なんですが、学生さんだと思ってた人が卒業しなくて。もしかして、私服が学生服なんじゃないかって人が。
イ:ネタにできそうですね(笑)
今回の作品を書こうと思ったきっかけは?
作:「ホワイトアウト」という言葉を知ったことがきっかけです。雪国の冬の厳しさの中に雪の美しさを表現できないかと思って。
イ:作品を作るモチーフ(書こうと思うにいたった素材や出来事)は、映像で浮かぶ方ですか? それとも言葉で浮かぶ方でしょうか?
作:映像で浮かびます。今回だと冷たい真っ白な雪の中で、頬や唇だけが赤いというシーンが浮かびました。
イ:なるほど。イメージがわくと、どんどん書いていける感じでしょうか?
作:いえ、何度も進めなくなる時もあったりします。
イ:ですよね。そんな時ってストレスたまりませんか? 解消方法はあったりしますか?
作:ストレスはあまり感じないというか。むしろ周りに与えているかも(笑)
イ:なんかWさんのイメージがどんどん崩れていってるような(笑)
作品を書く時のこだわりってありますか?
作: 主人公の名前にこだわっています。自分の子供のように命名しています。名前がピタッとハマると、書き進められます。今回は作品の設定が奈良時代でしたので、花の名前にしてみました。
イ:取材をされていると感じました。私はこうしているとか、後輩の皆さんに向けてコツはありますか?
作:紙漉きは過去に和歌山で経験したことがあって、体験できていたのは大きかったと思います。知らない題材は、子供向けの仕事百科事典を借りてきて、まずは全体像をつかむようにしています。いきなり専門的な内容だと難しいのでので。
イ:まずイメージをつかむということですね。いい方法ですね。
どんな作家になりたいですか?
作:いろんな題材やテーマを表現できる作家になりたいです。
イ:いろんな題材やテーマをとありますが、和田さんらしさというか、そこに共通するものってあるんでしょうか?
作:ちょっと自分ではつかみきれてないかな。地味かなぁ、派手さはないのかも。みんなが共感できるものを描きたいとは思っています。
イ:なるほど! 今後やってみたいジャンルや題材なんかあるでしょうか?
作:落語が好きなので、一度書いてみたいなと思っています。笑いがとってみたい。
イ:いいですね。今回もけっこう笑わせていただきましたし(笑) 見てみたいです。
作:人情噺のように笑って泣かせるのが好きなので。短くてもいいので、笑いのある話を書いてみたいですね。
イ:最後にこれからの抱負を決めセリフでお願いします。
作:いつか演者さんに形にしてもらえるような作品を!
イ:これからも応援しています。ありがとうございました。