病院に行ってみよう2
軽い病気は診療所へ、重い病気は病院へ
病気やケガの患者を診療する医師は、病院や診療所(クリニック)にいる。病院は診療所より規模が大きいのが特徴だ。病床の数が19床以下で、医師が1名程度のところが診療所だ。
一方、病床が20床以上で、医師が3名以上いて、通院する外来患者40名に対して医師1名、入院患者16名に対して医師1名がおかれているのが病院だ。厚生労働省の「医療施設調査」(2022年)では、日本には病院が8156か所、診療所が1万5182か所あると報告されている。
当初、診療所で診察を受けても、診療所の医師が、専門的な検査や治療が必要と判断した時は、「紹介状(診療情報提供書)」を書くので、病院に転院することが通常だ。これらの病院は、地域医療支援病院と呼ばれている。24時間受け入れ体制が組まれ、病床は200床以上ある。
他には、重病患者の治療を行ったり、新しい治療法の開発に取り組む特定機能病院がある。ICU(集中治療室)が置かれ病床は400床以上あり、医師の数は、通常の病院の約2倍だ。
医師を目指す人が学ぶ大学が運営する病院が、大学附属病院で最新医療の研究に力を入れていて、特定機能病院の認証を受けている病院が多い。病院には地域連携室と呼ばれる部署があって、診療所からの患者の受け入れや、退院後、診療所に通所する際の窓口になっている。byメイ