愛玩動物看護師ってなに? 2
医療行為も行える愛玩動物看護師
国家資格となったことで、これまで獣医師しかできなかった医療行為が、獣医師の指示の下で愛玩動物看護師にもできるようになった。
例えば、血液を採ったり、カテーテルで尿を採取したり、注射したり、マイクロチップ(動物を特定する電子器具)を挿入するなどがそれだ。動物の安楽死にも保定(体を支える)する。動物病院も生と死が行き交う現場だ。
動物は話せないので、愛玩動物看護師が話すのは飼い主とだ。飼い主との良好なコミュニケーションで、飼い主のつらい気持ちを共有することになる。そのためか、二次診療の病院の中には、休暇制度のひとつとして、「飼育ペットの死亡時の休暇」が規定されているところもある。
ところで、愛玩動物とは何をいうのか?
愛玩動物看護師法では「犬、猫、その他政令で定める動物」と規定されている。政令で定める動物とは「愛鳥」のこと。オウム科、カエデチョウ科、アトリ科とある。インコ、文鳥、カナリアなどだ。家で飼われているウサギやハムスターやモルモットなどは含まれていない。
愛玩動物看護師の仕事は、指を使う細かい仕事も多いが、動物を抱いたり、保定したり、検査や手術の準備で動きまわったりするため、体力勝負の仕事だ。
人の世話も動物の世話も、最後は補助者の体力が勝負のようだ。byメイ