木村昌さん(60期)の自主映画放送!

 木村昌さん(60期)が監督・脚本の自主映画「たばこの匂い」が愛知県のケーブルテレビ局、ひまわりネットワークで放送されました。

「この作品は作家養成講座の時の課題『ラブシーン』を元に作りました」と木村さん。「昔、映画館でアルバイトをしてたんですが自分でも作ってみたいと思うようになりました」と。

「実は作家養成講座を終了後、通信科を受けていた時があったんですが一人だとどうしても続かず、もう一度通い始めました」と。「それから体調を崩したりうまくいかない時もありましたがその時のゼミの高野先生を始め、仲間達に恵まれ今まで続ける事が出来ました」と木村さん。

「これからは長編映画やラジオドラマも書いていきたいです」と木村さん。頑張って下さい!

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山口文秀さん(64期)の自主映画上映!

 山口文秀さん(64期)が監督・脚本の自主映画「ランナウェイ with エンジェル」が淡路東宝2で上映されました。「この映画は10分間の無声映画なんです」と山口さん。

 「ナレーションなし、セリフなし映像を見ただけで分る、昔チャップリンが出ていたような映画を作りたかったんです。でも大変でした」と山口さん。

 「映画が好きでよく見に行ってました。自分でも作りたいと思う気持ちがあり、昔8mmフイルムで撮ったりはしてたんですが30才をすぎてもっと本格的にシナリオの勉強をしようと思いました」と。

 「ゼミで20枚という制約の中で書くシナリオはとても勉強になります」と山口さん。「今後は、自分が作った映画を大きな舞台、それこそ海外で上映されて評価されるような作品を作りたいです」と山口さん。楽しみです!

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青木万央さん、「オルトロスの犬」(TBS)連続ドラマ執筆!

 大阪校出身ライターの青木万央さん(45期)が連続ドラマ「オルトロスの犬」(TBS)を執筆されました。「お話をいただいた時は、草野球のピッチャーがいきなり大リーグで投げろと言われた感じで。でも、どちらにせよ野球は野球。シナリオはシナリオ。やることは同じと開きなおって取り組みました」と。

 このドラマのシナリオは米国TVドラマと同じくショーランナー方式で作成されているとのことですが、「複数のシナリオライターのチーム全員でプロットを考え、それを元にチーム内の数名のライターが第一稿を書き上げます。私はショーランナーという立場で、プロデューサーの方と相談しながら第一稿を編集し、足りないところを捕捉。直しを経て最終的にシナリオを完成させます」と青木さん。「複数のライターが同時に一つの話を書くという方式で、同じシーンを書いても色々なアイデアが出てくるので、とても面白いやり方だと思います。皆、自分にはない引き出しを持っているので、自分一人では書けないシナリオになっていると思います」と。

 初めての連続ドラマのご感想は、「愛着のある登場人物達を10話分も活躍させてやれるのが幸せです!」と。シナリオを書く魅力は、「自分の日常とは全く違う世界、違う人生、これが自分の脳から編み出されていると思うと不思議です。自 分の中にはもっといろんな世界や人生が存在している気がするので、まだまだ楽しめそうです」と。

 「力不足だなと思うことばかりですが、とりあえずコンスタントに仕事をしていけるようになることが目標です。今は色々なジャンルに挑戦していきたいですね」と。

 11月には青木さん脚本協力の映画『大洗にも星がふるなり』が公開です。

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尾崎悟史さん(58期)、第16回シナリオS1グランプリにて奨励賞受賞

 作家集団の尾崎悟史さん(58期)が「空は青いな♪」で第16回シナリオS1グランプリ奨励賞を受賞されました。

 「S1グランプリは途中経過が細かく解るので、今の自分がどのくらいの力を持っているかを知りたくて応募したのですが、まさか入賞できるとは思わず、とても驚きました」と尾崎さん。「授業でいただいた意見を参考に、時間をかけて丁寧に書き上げた作品なので結果を出せてとても嬉しいです」と。

 尾崎さんは東映の特撮ショーの脚本をこれまでに幾つも手がけられています。「仕事では書けて当たり前の世界なので、いざという時、どんなことにも対応できるよう日頃から書く力を鍛えておかなければと感じます」と。さらに「プロデューサーや演出の方の意図をくみとり、プラス自分らしさを残した作品を描きたいです。それには書く力は勿論、人の話を聞く力が重要だと思います」と尾崎さん。

 今後は、「自分ならではの世界観を持った作品が書けるようになりたいです。あと、シンプルでわかりやすいお話をいつも心がけたいです」と。「自分の書いたものが土台となり、大勢の人達の手で作品が完成する。そして、見てくれる人がいる。そのことにいつも物凄く感動します。一句たりとも無駄にせず、しっかり考えて書かなければと思います」と。がんばって下さいね。

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嶋政治さん(45期)と福田弥生さん(48期)が推理劇を執筆

 長篇研究科の嶋政治さん(45期)と作家集団の福田弥生さん(48期)が、推理劇「500円探偵〜犯人当てたら5万円×6公演〜」を執筆されました。

 お2人とも舞台の脚本は初め てで色々とご苦労もあったそうですが「お客さんに犯人を当ててもらう観客参加型の推理物ということで、推理物として成立しつつ、犯人の動機に感情移入できるドラマ性を作る ことが難しくもあり楽しくもありました」と嶋さん。「この経験で、実際に作品を作り上げる時の作業コストを意識するようになりました。書いたシーンを表現するためには、ど ういった作業が必要となってくるのかということです。コンクールの作品を書く時も以前より映像化のしやすさを意識するようになりました」と。

 福田さんは「演出の方から引導 をみせるようにと言われまして、これは大きな納得があれば、細部で多少疑問が残っていたとしても見ている側は満足してくれるということなのですが、とても勉強になりました 」と。「主人公をいかにピンチに追い込むかが鍵なので、以前はお話ありきで登場人物を考えていたのですが、今は先に主人公のディテールや小道具を考え、このキャラクターを 一番活かすことのできるお話は何かというように考えるようになりました」と福田さん。

 シナリオを書く理由は「人に楽しんでもらうのが好きだから」というお二人。嶋さんは「 自分の得意ジャンルを磨きつつ、幅広い媒体のシナリオにトライしていきたいです」と。福田さんは「アイデアだけでなくドラマが面白いと言ってもらえるシナリオを書けるよう、 頑張ります」と。楽しみですね!

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NHK名古屋放送局創作ラジオドラマ脚本賞にて佳作を受賞

 大阪校出身の高田香さん(57期)の書かれた「ココロノコリ」が平成20年度NHK名古屋放送局創作ラジオドラマ脚本賞にて佳作を受賞されました。

 「実は、シナリオを書くことをほとんど諦めかけていたところだったので本当に驚きました」と高田さん。「なかなかうまく書けないと悩んでいた時、あるラジオドラマを聴いて表現の自由さを知り、ラジオなら、かねてから書いてみたいと思っていたお話が書けるかもと、これが最後だという思いで2本書き上げ、コンクールに応募しました。でも、出した後で、あそこはもっとこうすればよかったとか、書き直したい部分が色々と出てきて、これでもちゃんと書けない自分はやっぱりダメだと思ったんです」と。そして見事佳作を受賞。

 「本当に嬉しくて、まだまだ止められないと思いました」と再びシナリオへの意欲に火がついたそうです。

 「色んな先生が『とにかく書き続けて下さい』とおっしゃられるのを聞いて、だとすれば書き続けていればなんとかなるのかもと、とりあえず書き続けてみようと思ったんですね。でもなかなか満足のいくものが書けなくて。合宿とかで受賞された方の作品を見ると、ああいう人達は自分とは何かが違う特別な人なんだっていつも思っていました」と。

 「授賞式で、実際にドラマの制作に携わっている方々とお話させていただいたことで、ドラマを作る仕事というのが自分の中でものすごく現実味をおびたんですね。それまではどこか遠い世界の話という感じがあったので」と、自分の作品が実際にオンエアされるよう頑張りたいという気持を強く持ったと高田さん。「お世話になった先生方に嬉しい報告ができるよう、頑張ります!」と。楽しみです!

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第2回WOWOWシナリオ大賞受賞

 大阪校出身の三好晶子さん(49期)の作品「蛇の人」が第2回WOWOWシナリオ大賞にて大賞を受賞されました。

 「WOWOWのドラマが好きでよく見ていたので、関わることができたら嬉しいと思い、応募しました」と三好さん。

 仕事が忙しくなりシナリオの勉強をしばらく中断されていましたが、4年前に激務がたたって身体を壊され、会社を退職。「ポッカリと時間が空いたので、シナリオを書いてみようかと思ったんです。書くとストレス解消にもなりますし」と。その時、2時間ものに初めて挑戦。「それが城戸賞の最終選考に残ったんです。まだまだやれると思うことができました」と。以後、城戸賞に毎年応募することを目標とし、シナリオを書き続けていかれたそうです。

 「同期の仲間が次々 と成果をあげていたので、それに刺激されたというのもあります」と三好さん。今でも密に連絡を取り合い、作品を読んでもらったりしているそうです。「シナリオを勉強している仲間の存在はとても貴重です。シナリオを知らない人だと読んでもらっても、なかなか的確なことは言ってくれませんから」と。

 「先生の言葉は素直に聞いておくものだとつくづく思いました。作品への思い入れが深い時は、素直に聞けないこともあったのですが、後から、やはり正しかったと思うことばかりでした」と三好さん。今後が楽しみです!

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ドラマ・万葉ラブストーリー第3回脚本コンテスト佳作受賞

 大阪校出身の橋目真理子さん(54期)が執筆された『春日影の庭』と作家集団の佐々木紀子さん(62期)が執筆された『恋はももいろ』がNHK奈良放送局が主催するドラマ・万 葉ラブストーリー第3回脚本コンテストにて佳作を受賞されました。

 「驚きました。ラブストーリーは苦手なジャンルで自分でもよく応募したなぁと思うぐらいなので、本当にありがたいです」と橋目さん。応募のきっかけは「募集の案内を見た時、第1回の時にダメだったのを思い出し、その時点で締切りまで二週間あったので、もし書き上げられたら出してみようと考え、応募しました」と。「シナリオは書いていくことで色々な発見をすることができるのが楽しいです。難しいのは作品を見てくださる方達と自分の価値観は異なるので、その中で、お互いの共通項を探っていかなくてはならないことですね」と。今後も「丁寧に丁寧に人間を書いていけたらと思っています」と。

 佐々木さんがこの賞に挑戦された理由は「枚数が少ないので書けるかもしれない」と思ったことだそうです。受賞の知らせを受け「びっくりしました。こんなにびっくりしたことってありませんでした」と。「2年前に『ハゲタカ』というドラマを見て、すごいと思いました。いろんな要素がドラマを盛り上げていることに初めて気がついたんです。もっとドラマ制作の裏側を知りたいと思いシナリオをはじめました」と。「シナリオを書いていると登場人物が家族や友人のように思えてくるのが楽しいです。まずは1時間ものが書けるようになりたいです。言葉を大切にして、取材もきちんとして読み応え、見応えのあるシナリオが書けるよう頑張ります」と。

 受賞作品は5月に放送予定です。

  

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第15回シナリオS1グランプリの準グランプリ受賞

 大阪校出身の西村有加さん(60期)の「フルスロットル!」が第15回シナリオS1グランプリの準グランプリに選ばれました。

 最初にこの作品を書かれたのは西村さんがシナリオを学び始めた頃のことだったそうで、「大勢の人に競艇の面白さを知ってもらいたいという一心で書いた初めての長編シナリオです」と。「書いた後、ずっと忘れていて。今回、コンクールに出すために引っ張りだしてきたんですが、書いた時から随分と時間が経っていたため、競艇のルールや、あと自分の感じ方や考え方も当時とは変化している部分があって。自分の中で1度は完成させた作品を書く直す作業は本当に苦しかったです」と。

 西村さんは作品の舞台となる場所には可能であれば必ず足を運んでみるそうです。「ネットや本で調べただけでは分らなかったことが見えてきたり、自分がその場所に身をおいた時に実際に感じたことが、シナリオを書く時の大きな手がかりになっていると思うんです」と。

 西村さんは二年前に『ドラマ・万葉ラブストーリー第1回脚本コンテスト』で佳作を受賞し、その作品がNHKで放映されましたが、「実際に放映されたものを見てからというもの、シナリオを書くには自分の視点だけではなく、見てくれる人にどうしたら楽しんでもらえるだろうということを考えるようになりました。これからも、見た人が楽しいと思ってくれるような作品が書けるよう頑張ります」と。楽しみです!

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平成20年度中四国ラジオドラマ脚本コンクールにて入選

 平成20年度中四国ラジオドラマ脚本コンクールにて大阪校出身の佐々木あずさん(52期)の「憂鬱な女神」が入選作品となりました。

 「十ヶ月ぐらいシナリオを全然書いていなくて。時間に余裕ができ、せっかくだからちゃんと形にしたいと思ったんです」と。そう思った時この賞を知り、以前に授業で発表した作品を元にして書き上げ応募されたそうです。

 「これまでコンクールにはあまり応募したことがなかったんですね。自分にはまだ無理だと思っていたので」と佐々木さん。この度の受賞には本当に驚かれたそうです。「作品の講評で意外に褒めていただけたのがすごく嬉しかったです。それまでに自分の作品が褒められる経験ってほとんどなかったので。とても刺激になりました」と。

 これからもラジオドラマを中心に書いていきたいと佐々木さん。「音だけの世界なので、発想が自由に広げられるのが魅力です」と。

「これまでにも何度かシナリオを書かない時期があったんですが、『書けない、どうしよう』と思いつめたり、『挫けちゃダメだっ!』と自分を縛らないようにしています。シナリオは誰に強制されたわけでもなく自分が好きではじめたことなので、厭になったらいつでも辞めればいいやってぐらいの気持で。でもそれで却って続けられているみたいです」と佐々木さん。受賞作品の 放送は7月予定。楽しみですね!

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週刊ヤングジャンプ第3回新原作大賞にて佳作受賞

 

 栗田博子さん(54期)が集英社週刊ヤングジャンプ第3回新原作大賞にて佳作を受賞されました。

 子供の頃からマンガが大好きで、マンガ家になることを真剣に志した時期もあったとか。「学生の頃、投稿したこともあったんですが、絵がどうしてもうまく描けなくて結局あきらめてしまったんですね。当時は原作募集というのもなく、絵が描けないと手が届かない世界だったんです。それでしばらくは創作から遠ざかっていました」と栗田さん。ある時、シナリオ・センター大阪校の募集広告を見て、「シナリオはセリフとト書きだけなので、マンガのお話を考えるように書けそうだし、なによりも絵を描かなくていい。これなら私にもできるかも!」と入学を決められたそうです。

 シナリオの表現方法とめぐり合い、再び創作意欲に火のついた栗田さん。大阪校に入られてから勉強のために、それまではあまり興味をもっていなかったドラマや映画を積極的に見るようにされたそうです。他にもネタ探しとしてドキュメンタリーもよくご覧になられるとのこと。「ありえない設定の話を書くのが好きなんです。人が考えないような突 飛なものが書きたくて、いつもネタを捜しています。ドラマならではのマンガに負けないような面白いシナリオを描けたらと思っています」と。

 「もっぱら少年マンガや青年マンガを読んできたせいかバトルものが大好きで、自分も男同士の熱い戦いのドラマを書いていきたいです。ただ、そのための取材が難しいですね。その世界のことや専門的なことなど、どういう風に調べていけばいいのか、今、悪戦苦闘中です」と。「苦しいですが、私にはこれしかないと思っているので、これからも頑張ります!」と。応援しています!

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フレッシュ、団塊世代

 64期生の団塊世代の皆さんにシナリオにかける意気込みを伺いました。

■浅野務さん 「シナリオには真っ白な画用紙に自由に線を引いて色付けするような楽しさがありますね。『青春とは臆病さを退ける勇気。安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。ときには二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。年を重ねただけで人は老いない』というサムエル・ウルマンの詩を励みに、社会派ドラマを描いていきたいです」

■出雲弘紀さん 「映画から多くのことを学んできました。私を育ててくれた映画に感謝を込め、今度は作り手に回りたいとシナリオの勉強をはじめました。学園紛争の熱気など、その時代を生きた私達にしか描けないことがあるのが強み。よく月光仮面はなぜおじさんなのかと考えるのですが、敗戦後の復興を支えた『おじさん』に負けないおじさんとして研鑽し、プロの脚本家を目指します」

■窪田博さん 「若い頃、物書きでは飯は食えないと周囲から諭され、自らも納得し理系の道に進みました。今になり初恋の人を思い出す感覚でシナリオ・センター大阪校の門をくぐりました。職業生活の全て新しい製品を世に送り出すことに費やしてきた私ですが、今は新しいドラマを 考えることを楽しんでいます。目標はドラマ放映。有言実行目指します」

■高橋良育さん 「野球少年がいつしかただの野球観戦者になってウン十年。やっぱり見ているだけできツマラナイ!と一念発起。シナリオ・センターはとても刺激的。正直、毎日追いかけられているような焦燥感は辛いですが、書き上げた時のやった!という爽快感と満足感はそれ以上。それと自分の息子や娘のような若い方と友達になれるのも大きなメリットですね」

 

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