田嶋久子先生ご来校

さる10月1日、第27回放課後倶楽部にて田嶋久子先生が「シナリオライターの現場から〜花形でない地味な側面〜」をご講義下さいました。

田嶋先生が大阪校に入学されたの は約10年前。在学中、書く事に専念するために会社を辞められました。プロになれるかどうか解らない中でのその決断は大変なプレッシャーに。「家族には良い顔をされませんし、駅などで通勤の人達と遭遇すると、無職であることにとても焦りを感じました」と田嶋先生。しかし、そのおかげで本気になれたとも。

先の見えない不安と戦いながらコンクールに応募され、『新・部長刑事アーバンポリス24・ストーリーコンクール』と『日本テレビシナリオ登龍門98』で優秀賞を受賞。プロデビューを果たされました。

プロになるためには、「あわよくば」ではなく「本気」で目指すことが大切と田嶋先生。「まず自分自身にきいてみて下さい。プロになりたいと本気で思っているか、そのために精一杯努力しているか。どちらもイエスなら、決して諦めずに続けて下さい。努力は必ず報われます」と力強いお言葉。

「『私には才能があるでしょうか?』と尋ねてくる方がいますが、プロになった今でも自分に才能があるかどうかなんか分らない。自分を信じて頑張るしかない。自分との戦いです」と。田嶋先生、ありがとうございました!

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先生の横顔

濱田先生は大阪校で研修科の講師をなさる傍らで、子供映画祭を主催する『キンダーフィルムフェスト・きょうと』に携わる等、多彩なご活躍をなさっています。

『キンダーフィルムフェスト』とはベルリン国際映画祭で始められたのをきっかけに各国に広まっている子供のための映画祭で、8月には韓国の高陽(ゴヤン)市でも開催されました。 日本からも子供達が審査員として招かれ、その引率として濱田先生も映画祭に参加されることに。

街全体をあげて行なわれた映画祭。期間中は各国から集められた140本以上 もの子供映画が上映されました。映画祭には映画「シルミド」に出演のアン・ソンギ氏の姿も。日韓関係のすれ違いが目立つ昨今ですが、両国の子供達は言葉の壁をものともせず、すぐに仲良くなったそうです。「韓国の子供達はとにかく元気。日本の子供達にも積極的に話しかけてきてくれました」と濱田先生。様々な面で韓国の勢いを感じられたそうです。

『キンダーフィルムフェスト・きょうと』では子供達がアニメーション映画を制作するワークショップも行なっています。そこで子供達が制作した作品が、この映画祭でも上映されました。「ワークショップに参加した子供達の中から、いつか有名な映画監督が出てきて欲しいですね」と熱く夢を語られる濱田先生。多彩なご活躍のお話も伺えて、濱田先生のクラスの仲間は大いにフレッシュな刺激をいただいています。

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ラジオドラマ実習集中講座

大阪校では毎年、東京よりNHKラジオの審査員もなさっている森治美先生をお招きして、ラジオドラマ実習講座を行なっています。

森先生が本講座を担当されるようになって今年で5年目。「大阪校在籍者は授業に食らいついてくる。感情表現がイキイキとしていて、すごく反応がいい。水を向ければ、気持良く吸収してくれるので、こちらもついつい熱が入る」と森先生。

ラジオドラマの魅力を伺うと、「音を聞いて映画を見るように映像が浮かんでくるのがいいオーディオドラマ。その映像は、聞き手のイマジネーションによるものなので無限の広がりがあり、描ける世界も自由自在。それが大きな魅力」とのこと。是非ラジオドラマを聴いてみて、その魅力に実際に触れてみて欲しいと森先生。

最 後に、「シナリオライターになるのに距離は関係ない。東京も大阪もなるために必要なことは同じ。いいシナリオを書くこと。そのために努力すること。そしてコンクールで賞をとるなど実績をつくり、売りこみをかける。本当にやりたいことならば、自分に言い訳を作らないで、とにかくやりなさい。自分からどんどんと前に出て行きなさい」と大阪校在籍者への激励の言葉を頂きました。森先生、ありがとうございました!

今年のラジオ講座は11月19日、26日、12月6日の土曜日18時半から。実習をまじえてラジオドラマの書き方を森先生に教えていただきます。この機会を是非!

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吉村奈央子さん(49期)、ラジオドラマ執筆

NHKのFMシアターで吉村奈央子さん(49期)の執筆されたラジオドラマ『夏の影踏み』が6月25日にオンエアされました。

10代や20代の若者のドラマを書かれる事が多い吉村さんが、今回は不惑の世代≠フドラマに挑戦。ところが今回、これまでに無いほどの書く苦しみを味わうことに。「プロデューサーとディレクターが登場人物と同じ世代だっ たんです。それで、自分の想像や理想で書いていた部分の間違いを色々と指摘されてしまって」と苦笑する吉村さん。これ以上話を転がせないと何度も挫けそうになったとか。「でも基礎科の授業で仕事はどんなに苦しくても、できないと言ってはいけないと教わったことを思い出して。できないと言ってしまったら次は無いと」。

原稿が仕上がったのは締切当日。電話でディレクターと打合わせながら、徹夜で原稿を直したそうです。「苦しくても頑張れたのは製作サイドの熱意のおかげ。本当に色々と勉強させていただきました」と吉村さん。この挑戦で得たものは大きかったようです。次の目標は、「得意な専門分野を作ること。法律などの専門知識に精通することで書ける分野を広げたい」と。前進し続ける吉村さん。次回作が楽しみです。

  • 『心の憩い』ガイダンス

さる6月27日、ラジオドラマ番組『心の憩い』の番組ディレクター(有)ファブ・カンパニーの亀野徹氏によるガイダンスが行なわれ、番組の傾向説明や、参加者が予め提出して いた作品を元に、シナリオに関しての具体的なアドバイスがありました。この番組からたくさんの大阪校在籍者がデビューを果たしています。

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市川さん(45期)、齊藤さん(50期)、ラジオドラマ執筆

  • 大河ミニドラマ執筆

作家集団の市川静さん(45期)がABCラジオ「アべロクのどんまいサンデー」の「大河ミニドラマ」のシナリオを執筆されました。その日に関係がある歴史的事件や人物を取り上 げた約15分のドラマで、市川さんは「与謝野晶子」と「川島芳子」を書かれたそうです。

「視聴者の方に共感してもらえるようなドラマをと心掛けました」と市川さん。嬉しかったことは、番組に関わっていらっしゃるプロのシナリオライターの方に色々とアドバイスしていただいたこと。ラジオドラマならではのテクニックもたくさん教えていただいたそうです。

「残念なのは、第1稿を手がけて、その後の直しや改稿作業には関われなかったことです。今回は自分がまだそのレベルに達していなかったんだと思います。最後まで任せてもらえるようなライターになれるよう頑張ります」と市川さん。今後が楽しみです。

  • 4週連続ドラマに挑戦

作家集団の斉藤恭子さん(50期)が4週連続もののラジオドラマを執筆されることになりました。

ライターズバンクのRFラジオ日本「ウハウハ大放送アニメストリート」のラ ジオドラマの募集に応募され、見事2度目の採用を獲得されました。

「コンペや賞の募集を見る時、これが自分に来た仕事だったら、と考えるんです。仕事だったら絶対に仕上 げるなと。その意気込みで書いて応募しています」と斉藤さん。

前回執筆された時に、収録を見学されたそうですが、「実際に番組制作の現場に立ち会ってみて、その真剣さや熱気に、シナリオを書く時には一言一句おろそかにしてはいけないと気持が引き締まりました」と。8月のオンエアが楽しみです!

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新シリーズ・先生の横顔

大阪校の先生の素敵な横顔を。今回は辻井康一先生をご紹介します。辻井先生はかやぶき民家で有名な京都の美山町で有機栽培の畑をなさっています。畑をされるようになっ たのは約10年前。田舎暮らしをと思われていた奥様の夢を叶えられたそうです。

有機栽培とは農薬や化学肥料を一切使わない農法で、害虫駆除や除草作業も全て手作業。土を耕し鍬で畝を作る、かなりハードな肉体労働で、筋肉痛で辛い思いをされることも多いそうです。さらに、「さぁ収穫するぞと畑に行ったら猪に全部食べられていて、あれには本当にがっかりした」と。

仕事の都合で美山に戻れるのは週3日。短い時間での作業は体力的にもかなりきついそうですが、不思議とやめたいと思われたことはなく、「むしろやめることに拒否感がある。しんどくてもイヤだとは思わない。今年も土を耕し、芋を植えなきゃと自然に思う」と。

美山の魅力はやはり自然。町中とは空気も、聞こえてくる音も全く違うそうです。「トンビの鳴き声、風が木の葉を揺する音、ひぐらしや鶯の声が聞こえる、空気も全然違う。自然に触れることは人間にとって大事なことだと思う」と。

夏には由良川に愛犬と一緒に泳ぎに行かれるそうです。有機栽培の農作業のようにシナリオを丁寧に教えて下さる先生、ありがとうございます。

 

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北村尚子さん(52期)、「目の鱗、ぽろり」オンエア!

「目の鱗、ぽろり」オンエア!日本テレビ登龍門2004優秀賞受賞作品、北村尚子さん(52期)が執筆された「目の鱗、ぽろり」が、さる3月26日にオンエアされました。

「始まる前は思ったほど緊張しなかったのですが、オープニングで自分の名前が出てきた途端、急にドキドキしてきたんです」とのこと。ようやくここに辿りつけたと、それまでの話し合いや直しのことを思い出してとても感無量だったとか。

シナリオの直しは昨年の12月末から行なわれていたそうです。電話やメールで小道具の色などドラマに関わる様々なものについて監督と細かく話し合われたそうです。よりよくイメージが湧くようにと、シナリオを書き直す前に、北村さんはロケ地にも足を運ばれたそうです。

オンエアの感想を伺うと、「自分の想像以上に綺麗に素敵に作ってくださっていて、本当に嬉しかったです」とのこと。オンエア後、様々な人達から感想やお祝いの言葉をいただき、「いつもは泣かない妹がドラマを見て泣いたと言ってくれたり、今まで言葉を交わしたことのない会社の方から、ドラマを見ましたとメールをいただいて驚きました」と北 村さん。

オンエア直後には、主演の泉谷しげるさんからも「よかったな」とお電話をいただき、「お前の書いた脚本ならまた出てやってもいいぞって泉谷さんがぼそっと小声でおっしゃって下さったのが本当に感激でした」と語られます。今後は、「書きたい作品がたくさんあるので、それをどんどん書きあげて、見ていただけるよう頑張りたいです」と力強いお言葉。6月には「優しさ便り」(NTV)で北村さん執筆の「優しさはめぐる」のオンエアも決まりました。とても楽しみです!

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吉村奈央子さん(49期)、大活躍!

3月、吉村奈央子さん(49期)の執筆作品が、次々と放映されました。

3月16日と23日にフジテレビの深夜ドラマ番組「デイビジョンT」で吉村さんの「青春恋星」がオンエアされました。

これは吉村さんが第13回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞された作品を書き直されたものだそうです。その時、審査員をされていたプロデューサーの方からのお話だったとのこと。「それまでにも企画書やシナリオは送っていましたが、なかなか反応を頂くことができなくて落ちこんだりもしたのですが、そしたら突然お話をいただいて驚きました」と吉村さん。 

3月28日からはNHK-FMのラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」で吉村さんが脚色した「G戦場へヴンズドア」が全10回でオンエアされました。第23回NHK創作ラジオ脚本募集で佳作を受賞された時に懇意となったプロデューサーの方からお話をいただいたとのこと。

「シナリオや企画書を送って読んでもらったりしている内に、こういうの得意じゃない?とお話をいただきました」と吉村さん。さらに、受賞はとっかかりに過ぎないと語られます。「賞さえ取ればいいと思っていたらそうではなかった。それによって知り合うことができた人との関わりをいかに繋いでいくか。また広げていくことができるかが大切」と、この繋がりをもっと確かなものにできるよう今後も頑張っていきたいとのこと。人との出会いを大切に。

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大阪校在籍者、ラジオで活躍!

  • オンエア決定!

作家集団の斉藤恭子さん(50期)が執筆した作品がRFラジオ日本「ウハウハ大放送」の中の「ニジドラ」のコーナーで3月26日にオンエアされることに決定しました。

ライターズバンクでの募集に応募し、見事採用を射止められた斉藤さん。「プロデューサーの方から連絡があり、2回直しをしました。指摘されることは、ゼミでいつも言われているようなことだったりして、ああ、言われていることはとても大切なことなんだと、改めてすごく実感しました」とのこと。

直しのやり取りの中では、自分の意見もきっちり打ち出したとか。「生意気と思われるかと緊張しましたが、でも、きちんと聞いて下さって、さらに深いやり取りをすることができました」と。

「採用されてとても嬉しかったので、これからもラジオのコンペやコンクールに積極的に応募していきたいと思っています」と意欲満々です。

  • 山本雅嗣さん(40期)、審査員奨励賞受賞!

仙台放送局FMラジオドラマ脚本募集にて山本雅嗣さん(40期)が審査員奨励賞を受賞されました。

「受賞を知ったのは、去年の年末です。忘年会の後、ほろ酔い気分で家に戻っ たら、賞状と盾が届いていて。嬉しい年の締め括りになりました」と山本さん。

しかし審査員の講評はなかなか手厳しかったのこと。「おかげで浮かれることなく却って気が引き締まりました」と今年も同コンクールに挑戦して入賞を目指したいとのこと。最近は戯曲にもトライされているそうです。頑張って下さい!

大阪校では、ラジオ番組「心のいこい」で作家集団の方が次々とデビューを飾ったり、毎年、森治美先生のラジオ講座を開講しており、確実に成果を上げています。

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2004年大阪校総会忘年

昨年の12月19日に開催させれた第8回大阪校総会・忘年会では、クラス対抗のコンクールやクラススピーチなど生徒参加型の企画が増え、例年とはまた赴きの違った楽しい会になりました。

クラス対抗のコンクールは三つのお題を一つのお話にまとめてストーリーを作るといったもの。実はこの企画は土N作家集団の皆さんのアイデアから生まれました。

「まさか即座に実行されるとは思いませんでした。大阪校の実行力にビックリです」と笑って話されるのは、土N作家集団の斉藤恭子さん。発案者ということで同じクラスの市川静さんとコンビを組んでこのコーナーの司会をして下さりました。お二人の巧みなトークと爆笑ツッコミに場内は大盛り上がりし、熱気ムンムン。「めっちゃ緊張していました。でも、市川さんが色々とフォローしてくれて、皆もガンガン食いついてきてくれたので本当に良かったです」と。市川さんは、「斉藤さんに『突っ走り過ぎたらとめてね』と言われていたのですが私は彼女に引っ張られるままについていっただけです。彼女が本当に頑張ってくれました。皆が盛りあがってくれて良かったです」と。お二人とも次回もストーリーコンクールがあるなら応募してみたいとのこと。本当にお疲れさまでした!

「みんなで作る学校を目指したい。これからも皆さんからの楽しい提案をお待ちしています!」と小島代表は語られます。

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作家集団の尾崎知紀さん(45期)、第30回城戸賞で準入賞

作家集団の尾崎知紀さん(45期)が第30回城戸賞で準入賞を果たされました。

作品は時代劇で坂本龍馬がサーフィンをするというとてもユニークなもの。実際に高知に足を運んだりと取材をし、推敲を重ね、1年をかけて書き上げられたそうです。「ファンタジー仕立てのお話なのでリアリティとの兼ね合いに悩みました。でも、エンタティメントにしたかったので面白さをとりました。受賞ということで、審査員の方々にこの話が受け入れられたことがとても嬉しかったです」と尾崎さん。授賞式では、憧れの映画監督の姿も大勢見られ、とても緊張したそうです。

作品で伝えたかったことは「特別な人ばかりが特別なことができるわけではない。普通の人もがんばれば、道はどんどん開けてくる」ということ。これは尾崎さんの信念でもあるようです。「自分は人よりセンスや才能が無いと思っているので、その無いものをあるようにするために、がんばるんです。いいものを書きたい、うまくなりたいということに貪欲なんですね。世の中、才能のある人はたくさんいる。でも、才能ある人と同じ土俵で勝負するためにも、その差を埋められるよう、いくらでもがんばります」と。

「頑張れる力」がご自分の大きな武器だともおっしゃいます。今後はスクリーンデビューを目指しつつ、様々な分野でがんばっていきたいとのこと。今後もご活躍がとても楽しみです!

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北村尚子さん(52期)、日本テレビ登龍門2004にて優秀賞受賞

作家集団の北村尚子さん(52期)が日本テレビ登龍門2004にて優秀賞を受賞されました。

「伝えたいメッセージや想いがあって、それをシナリオに書いて役者さんの言葉で伝えてもらえたらすごく素敵だなと思ったことがシナリオの勉強をはじめたきっかけです。今回の受賞で私のメッセージや想いが伝わったんだってすごく嬉しかったです」と話す北村さん。

北村さんは三重県からこの大阪校に通学されています。近鉄特急で1時間50分かかる距離。通学が大変だったのではとの問いに、「勉強したいという思いが強かったですし、むしろ通える場所にあってくれてありがとうという気持ちでした」と。

クラスがとても楽しく、仲間と勉強することがいい刺激になって、それが通学を続けられる大きな理由だとも。それから、電車に乗っている時間がシナリオを考える良い時間になったそうです。

「電車の窓から田園の中をおじさんが自転車で走って行く姿が見えたんですね。青空の下、水がキラキラ光っていて、とても綺麗だったんです。こんなシーンが出てくるドラマが書きたいなって思って、ストーリーを練り始めたんです」と、それから生まれたのが今回の受賞作品だったそうです。

夢を追うのは「自分自身との闘い。でも、やりたいことなので苦ではありません」と力強く語られる北村さん。今後が楽しみです!

 

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