臨時休校の期間に、シナリオ・センター大阪校在籍者と出身者を対象に募集しておりました「とんがってる映画感想文大賞」にたくさんの応募をいただきまして、誠にありがとうございました!

いよいよ第3次審査の結果を発表いたします!

応募総数 151本
1次審査通過感想文 37本
2次審査通過感想文 20本
3次審査通過感想文 10本

第2、3次審査通過感想文一覧(★がついているものが2次審査通過、赤色の感想文が3次審査通過です)

「シンデレラ」は、自分の知らない乙女な部分を発掘させられる、ずっとトキメキMAXな実写映画。余りの美しさに溜息漏れたかと思ったら、継母の気持ちも分かってしまう自分に愕然としたりして、心を色んな意味で掻き乱されるのが楽しい。最後のシンデレラのセリフは最高にキマッてるから真似したい(鮨さん) 

★『キューポラのある街』当時16歳の吉永小百合さんが、定時制高校に通いながら働いて、家計を支える苦学生を演じた名作。この映画を高校時代に見て「私も働けばいいんだ」と思いつき、高校卒業後にアルバイトして留学費用の一部を貯めました。吉永さんが私を留学に導いてくれました!(ハマさん)

「ローマの休日」薬漬けのアン王女が脱走して大暴れ。残念な新聞記者ブラドリーを男に成長させ、自身も大人へと成長するまでを1日でやり遂げる武勇伝物語。脱走した王女が新聞記者と恋に落ちるという紹介は間違っていない。けれどこれはいずれ生まれる女王の、誰にも秘密の黒歴史。面白かった。 (紫さん) 

パゾリーニ「ソドムの市」。 変質的映画とおののく人は多いけれど、人間の奥にひそむ優越感とエゴイズムを描いた反戦映画。アウシュビッツの残酷さが泛ぶ。パニックでのエゴはひとごとならず。しかし繰り返されてはいけない。人間の醜さを描きつつ、自然の映像美が切ない。(ちゃんおばさん) 

「七人の侍」3時間超えの大作だけど、女心くすぐる純粋な無鉄砲・菊千代が時間を忘れさせてくれる。菊千代って名前が、前半では笑わせて、後半では悲しくなってきて、そこが好きやねん。でも私は勘兵衛みたいな大人の男性がタイプ?七人のイケメン、きっとあなた好みの男が見つかる!(陽子さん)

『カッコーの巣の上で』。鑑賞した後は、思いっきり振り回したシャンパンの栓を抜くことが許されず、中の圧力が静まっていくのをただ見つめながら待つしかない、そんな気分にさせられた。だが一体いつになればこの感情の圧力から逃れられるというのか。鑑賞して数十年、未だ収まる気配は、ない。(つるやさん)

「アメリカン・ビューティー」最初から最後まで不安定で不穏な空気に満ちている。それでいて描かれているのはありきたりな日常。いや、日常に潜むありきたりな狂気というべきか。私たちが日常を歪みなく当たり前に過ごそうとする行為こそ、既に歪み切った不条理なのだと突きつけられた気がした。(つるやさん)

82年仏映画『サンタクロースはゲス野郎』イブの夜、命の電話相談室に集まってくる奇人変人たちが繰り広げる泥臭いドタバタコメディー。なりゆきでできた死体をみんなでバラしてプレゼント箱に小分けし、クリスマスの朝、次々投げ込む……どこへ? その衝撃のラストはシニカルかつ感動的。(まぢゃこさん)

「戦場のメリークリスマス」は外国人が邦画を作ったような違和感を感じる映画だった。主演坂本龍一の台詞は最初から最後まで聴き取れなかった。デビッドボウイにキスされて動揺する場面で大島渚に失望した。反米や日帝反対を唱えながら西洋への憧れか?カンヌを取りたい野心だけが見えた。(さえもんさん)

【ベン・ハー】アカデミー11部門受賞!より4間弱という長さよ。編集もっとがんばれ!見せ場の競馬シーンはキプロスという謎の超奇抜服に目がいく。が、全く見せ場なしの仕打ちに笑った。あとこの映画の真の題名は【瓦を落としただけなのに】やなと。みんなコロナとスマホと瓦には気を付けろ!(タマネギさん)

「ハロルドとモード少年は虹を渡る」大金持ちのボンで狂言自殺が趣味のハロルド(19)と自由奔放なモード(79)の恋愛話。童貞喪失・歳の差60全然アリ!破天荒で慈愛に満ち溢れたモード婆が超キュート。二人の死生観の描き方も秀逸。珍妙過激な自殺ごっこが伏線となり爽やかなラストてwwwやられたわ( 源さん)

イタリア系アメリカ人から名誉棄損の抗議を受けながらもアカデミー賞3部門に輝く上映時間175分のマフィア映画「ゴッドファーザー」THE GODFATHER(1972)。今見ると犯罪ドラマなのに家族の絆が描かれていて驚く。孫と鬼ごっこ中に亡くなるドンが羨ましくもある。(美里あきらさん)

「ベルリン天使の詩」3回観てようやく途中で寝ずに観通せた。それでも名作。世界を目撃するだけの天使が人間の少女に恋をして永遠の命と引き換えに下界に下りてくる。この世にそんな堕天使がたくさん降りてきているらしい。小津もそのひとりだったんだって!どこを切っても詩が流れている。(さえもんさん)

云うとくけど、やっぱトラック野郎の文ちゃんっしょ? クゥ! 越境で検温? なにさせたんねん。ネットショッピングちゃらお取り寄せちゃら、トラック野郎がハンドル握ってるから、世の中まわってんちゃうん? なにを文句の沓掛時次郎!ふぇ~男の美学っしょ! 云うとくけど、あんな役者おるぅ?(バブリー座銀さん)

「言わなきゃよかった」鬼才三木俊一郎監督。みなさんブリーフを知っていますか?そう、あのブリーフです。まるで母のように恥じらいも悲しみも包み込みそして父のようにそそり立つ威厳を備えるあれです。そんなブリーフに大人3人が正座で説教をされます。それだけです。見たくありませんか?(西蔵人さん)

素っ裸で地球にきた『PK』は様々な神に裏切られ、電話のかけ間違いだと思う。ニセ神様は恐怖で人を操り、殺し、引き裂くーシヴァ神とイザナギは同じ神だという説がある。神に違いを作ったのは人間だ。元々は信じる人々に希望をもたらす「ひとつの何か」ーそれは愛だと確信した。(ヨッパライさん)

『きっと、うまくいく』インドのミュージカル映画。見所は序盤!卒業制作(開発中)と退学に悩む友人を密かに手伝う主人公。「開発してるのド○ーンじゃん、はよ作れ!」と我々は思うものの、主人公はサプライズのため製作したド○ーンを友人の部屋に飛ばします。そこで待っていたのは……。(松岡くじらさん)

「コンテイジョン」なんやこの映画は!今を予言してるやんか!「握手の始まりは武器をもたない証明」ってなかなか重いセリフやんか… うまいなー 今や握手が武器やもんな。ウィルスてこうやって広がっていくねんでを最後にもってくる… にくいなー 今だからこそしみる映画やった。(みみにゃさん)

『マリッジストーリー』離婚がダメとは言いません。でもこんな素敵なカップルを些細な行き違いで寄って集って高額離婚訴訟にもってくのね、アメリカって。当事者の気持ちは置いてけ堀のジェットコースター。ドラマ『離婚弁護士』と大違い。俳優アダム・ドライバー素敵。(ルートビアさん)

二度漬け禁止から個別ソースボトルてか…! セクハラにもの申したんがカトリーヌ・ドヌーブ。フランスの恋愛映画、見てみんかい!…ちゅうて。大阪の恋愛映画やったらダントツ『夫婦善哉』。触ったらあかんようになったら、映画がなくなるて? 二度見、三度、永遠見、させる映画つくったろやないかい! (マジ座銀さん)

★『羅生門』の舞台は、平安時代の京都、疫病が広まり、天災が相次いだ。最下層の人々は、死人の肉を貪り、身包みをはがし、髪を売り、その日その日を生きていた。もし、疫病が怖くて、家に引き籠もっていたならば、餓死を選ぶしかなかったのだ。 (北大路清さん)

 『ミュウツーの逆襲』って、間寛平チャンかいな!? だって、予告CMの「私は誰だ。此処は何処だ。誰が……」って、まるで新喜劇の御決まり文句とソックリやんか。 (北大路清さん)

「僕は猿でも鼠でもないから動物園で雇ってくれないの」俯き涙ぐむのは日本のドラえもんのような大衆キャラクターのチェブラーシカ。哀愁あるロシアアニメはキッチュで愛おしい。『チェブラーシカ動物園に行く』。「私、物申すし政治の話をするから日本の男から敬遠されるの」これ女の嘆き也 (さんがまりさん)

警視庁物語 深夜便130列車 アマゾン配信。白黒映画 貨物駅に引取手のない荷物。中に若い女の死体 下着を手掛かりに手繰るがダメ、しかし別の手掛かり発見も行き止まるが又別の手掛かり、それを繰返し犯人へ。犯人よ、最初の手掛りは下着。全裸にしとけば犯人も視聴者も万々歳なのに(KONAWINDS号の冒険さん)

封建的なインド社会でプロレスラーとして特訓する元著名なプロレスラーの父と娘の肉体的、精神的葛藤ストーリー。そして努力の末、娘は街の名士となる『ダンガル、きっとつよくなる』。そうだこんな今、生きる事も脚本書くことも、「がんばるがんばる!」言い乍、私もダンガル頑張る!(サンガマリさん)

どうも~、つべらで~す。こべらで~す。二人あわせて、つべらこべらで~す! つべこべやってたら昨年グランプリで優勝しましてん。どこのや? みなさん詐称がいきかう世の中ですよ。だいたいやねぇ映画っちゅうもんはねぇプカプカ… つべらでした。こぶらでした。「ドグラ・マグラ」見てな! (バブリー座銀さん)

コロナ禍の中、三蜜閉鎖された個人経営の小さな映画館主の「悲しいぜ再開するまで暫し待て」手書き看板を掲げるニュース。映画を愛する故に辿り着く作品『♯ニューシネマパラダイス』を彷彿。但し、この美しい映画館はタブーだったフィルムを残し消滅。だからこそ心より話題の映画館の再開を祝う(サンガマリさん) 

『シックスセンス』は、心に闇を抱えた少年とその子を救おうとする男性医師の話。物語は前半に少年の口から「僕には死んだ人の姿が見える」という闇の原因が明かされ、この大きなネタフリと各シーンに配置された小さな仕掛けがラストに結合する。シナリオは見せ方次第で観客を引き込むことができる! (アンドロメダさん)

2018年の大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』ですが、クイーンの音楽に興味がない人たちには、オッサンどうしがチューするだけのヤツと評されがちです。しかしながら、僕自身も、もともとは興味がなかったですが、本作品を観て、クイーンの音楽にハマってしまいました。 (北大路清さん)

シェーン、カムバック!と誰も叫ばない。俺ぁまだまだ生きるんでぃ! 海沿いの道を駈けぬけていった居残り佐平次のラストシーン。「サヨナラだけが人生だ」と遺した川島雄三監督『幕末太陽傳』。2020年、地球を抉った感染症に生きる意味をつきつけられる。亡くなられた方の輝ける人生に献杯。(バブリー座銀さん)

「サイコ」物語の主導権を握る人物が何度も代わり、目的も自在に変化していく。勤務先の金を奪う女の逃避行を詳細に描く事で、観客に物語への先入観を植え付ける。前提をいかに裏切るかが熟考された脚本のマジックに唸った。最終的に物語が誰の手中にあったかを象徴するラストも怖い。(あついなつさん)

『人間失格』は小栗旬演じる太宰が、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ演じる三人の女と同時進行で関係を持つ。三人の豪華女優に喰れない小栗の主役としての存在感が素晴しい。しかしながら、エロスなシーンは二階堂だけで、ちょっぴり残念と感じるスケベな僕って、真人間失格(笑) (北大路清さん)

文字通り『娼年』は、コールガールではなく、コールボーイの話で、内容は素晴しく原作本を買ってしまった。ちなみに、何と、女性客が多い劇場内。エロスに飢えているのは、僕のようにスケベな男だけではない。このことを作品と客層を通して思い知った。 (北大路清さん)

『ベン』少年と鼠の友情物。古い映画ですし突っ込み所も沢山あると思います。でもそんな事は十分分かった上で、もうとっくに失ったとばかり思っていた幼な心を思い出させてくれる特別な映画です。こんな映画と出会えたから私は、今日も明日も何かを創りたい(書きたい)と思うのかもしれません。(つるやさん)

ポスト優等生イメージのディズニーが育てた監督ティムバートン。彼の異質でサブカルフレーバーがあちこち広がる大人も楽しめるパペットストーリー。怖かわジャックが主役の『ナイトメアビフォアクリスマス』。後ろ向きセリフも、夜中に集まるクリーチャー達の暗い溜息も、幸せになれないからこそ。(サンガマリさん)

「夜のピクニック」並んで80kmを夜通し歩く「歩行祭」に挑む『だけ』の物語。その『だけ』な一夜が、誰かと共に過ごすだけで特別になり、不思議な力を帯びて彼女たち、彼たちの背中を押す。80kmかけて踏みしめる1歩が尊い。こんなかけがえのない時間を、誰かともう一度過ごしたい。(あついなつさん)

日本映画最高傑作『近松物語』 マキノや山中や黒澤や小津や川島や今村や深作や北野や是枝(書き尽くせん)では無く、溝口健二! 「七人~」や「東京~」の模倣は可能だが、溝口のロングテイクは無理。だって運慶や雪舟や等伯や北斎に匹敵する無類の芸術家なの。これぞ、千年後も精彩を放つ至宝 (GLさん)