点字図書テープ 「4つのドラマ」シナリオを勉強している私達でも障害のある方の為になにかできることがあるのではないか? そこからスタートしたのが、私達が書いたドラマを録音図書という形でテープに制作し、点字図書館に置いていただくということでした。
生徒さんたちの間から20分のドラマを募集し、Vol.1のテープには、松崎有希子さん、すわれいこさん、上原生江さん、川島友紀子さん、Vol.2のテープには松崎有希子さん、鈴木達也さん、西村直子さん、山本照美さんの4名の作品がそれぞれ収められています。
この点字図書テープは北海道から沖縄まで全86館の図書館に寄贈いたしました。全国の方々に聴いて頂けることをたいへんうれしく思っています。
このコーナーの末にテープを置いていただいている図書館名、住所の欄があります。 最寄りの図書館にぜひ足をお運び下さい。
この点字図書テープはVol.1、Vol.2とも 1,400円 で販売中です。ご希望の方は電話でお問い合わせください。
「クロワッサンを持って…」 松崎有希子作 姑・綾子の嫁いびりに耐えていた嫁・香。ある日綾子から、1枚の写真を見せられ「息子はこの人と結婚するはずだった。一時の気の迷いからあなたと結婚したが、今またこの人と付き合い出した」と告げられ、ショックを受けた香は夫・行人に黙って家を出る。
それから5年を経て出会った香と行人。屈託なく再会を喜ぶ行人と苦い思い出に引き戻される香。「お袋のことは謝る」そう言われ、複雑な思いの香。別 れ際に、一人静かに暮らす香の象徴・温かいクロワッサンを行人に持たせてやった後、「行人、あの女の人と一緒なのかしら…」そんな思いがよぎる。後日、パン屋の側で香を待っていた行人から、あの写 真の女がいとこであったことを知らされる。だが、綾子の影がちらつく行人とはもう…。そんな矢先、綾子の脳梗塞による入院が知らされ、病院に向かう香。綾子が朦朧とした意識で香を呼んだと行人に聞かされ、「もう今しか自分の殻を破れる時はない」と、憎しみを超えて、綾子に対面 する香。温かいクロワッサンを綾子に手渡しながら…。「女優とタクシードライバー」 すわれいこ作 苦節15年、苦労の末に代役で主役を手に入れた舞台女優・水穂は、開演を前にした怖さに震え、劇場を飛び出す。そんな水穂を拾ったタクシー運転手・山崎は、水穂が初舞台を控えて逃げ出した女優と知って、それとなく説得を試みる。女優ではなくOLなら、お嫁さんなら良かったのか? 何でも思った程、楽ではないと説く山崎。開演時間を控え、山崎は劇場に電話を入れようとするが、「玉 城水穂は絶対戻るから」そう伝えきれないうちに電話は切れる。
タクシーを停めた公園で、一人クラリネットを練習する男を垣間見、次第に綺麗になるメロディに少し感じるところがあった水穂。山崎は、今度は「主婦は何でも知ってる。ギンナンの湯がき方を知ってるか?」と尋ねる。水穂はついに心を動かし「私、ギンナンを湯でる主婦は出来ない。女優でいたいの!」その言葉に、待ってましたと劇場へ飛ばすタクシー。「いつか、楽屋に着てね」サインを残して去る水穂。山崎が呟く。「俺もたいした役者だ」「水羊羹とぶり大根」 上原生江作 亭主関白な夫とわがままな娘に我慢の限界を感じた主婦・伸江。行くあてもなく家出をした先はデパートの屋上だった。そこで出会った、元中学校の校長・さよ子は、亡き母の好きだった水羊羹を食べながらこう語った。「仕事に没頭したあまりに、家を預かってくれていた母親を粗末にし、体の不調を訴えていたのに、構ってあげられずにガンで死なせてしまった。私が殺したようなものだ。一番大事な人を一番粗末にしてしまった…」嘆くさよ子に「親の心子知らず、子の心親知らず、少し相手側に立てたら近づけますのにね」そう言ってなだめながら、伸江自身も我が身に立ち返っていた。
家へ戻ると、娘・友子が伸江の好きなぶり大根を作りながら、伸江を待っていた。恋人からプロポーズされたことを報告しながら、伸江の家出に、少し伸江の気持ちを察した友子が「ごめんね、お母さん」と詫びる。「いいのよ」伸江はそう言い、嫁ぐ娘にぶり大根の作り方を教えてやるのだった。「通り雨」 川島友紀子作 結婚を機に、夫の望んだ通りに教師を辞めた美和子だったが、日々の苛立ちや夫との不和から、ある日、フラッと以前いた中学校のある街を訪れる。そこで出会った電器ストアの店員は、かつての教え子慎治だった。学校へ行かずにバイトをしている慎治が気になる美和子。聞けば、学校へいく意味がわからない上、もう行こうとしても怖くて行けない。担任からは、学校に来る気があるのなら、今日の3時までに来るように言われたという。美和子は慎治の手を取って学校へ向かおうとするが、そこで夕立に会い、慎治の心は揺らぐ。「もう学校へ戻れないってことかな…」「本当に戻りたいなら、雨のせいにしないで戻りなさい!」その言葉に駆け出した慎治が「後悔するのは自分自身だもんな」と言い残し、今度は美和子の心を決めさせた。
離婚を選び、教師への復帰を目指すことを知らせる慎治への手紙は、「後悔するのは自分自身だからと教えてくれて、感謝しています」と結ばれていた。
「夫婦、それぞれが輝いて…」 松崎有希子作 友美と修一は結婚5年目の夫婦である。子供はいないものの、友美は陶芸の趣味に、修一は釣りの趣味にと互いにエンジョイし、波風なく暮らしていた。ところがある日、釣りに行った修一が、まだ赤ん坊の甥に会いたくて実家に寄ったことを秘密にしていたことが友美に知れて、友美は改めて修一が子供を欲しがっていることに気づく。以来、不妊治療に励む友美。修一はかつて不妊検査を受けたことがあったが、異常がなかったのだ。元来頑張り屋の友美は懸命に治療に通 うが、修一は妻の焦りや疲労を感じ、心の中で不妊治療のタイムリミットを5年と区切る。
念願果たせぬまま5年が経ち、修一は友美に切り出す。もう諦めようと。今までの妻の努力をやさしくいたわりこれからは、子供がいなくてもお互いに生き生きと輝いていられる夫婦でいようと。「今夜もいらっしゃいませ」 鈴木達也作 浪人二年目の星野はコンビニでバイトをしている。星野は大学に受かる自信がなく田舎に帰ろうかと思っていた。バイト仲間に「帰って農家を継いでやらなくちゃ親父も可哀相」とうそぶく。星野が日ごろ「おばちゃん」と呼んでいる常連客の敦子が来る。敦子は昔教員、現在は清掃業をしている。星野は店で敦子から受験勉強の特訓を受けていた。やる気のない星野を叱咤激励する敦子。敦子には借金を作り連絡も儘ならぬ 息子がいて、つい照らし合わせて星野のためにと力が入るのだった。疎ましく思った星野は強がりから敦子と喧嘩別 れをしてしまう。
数日後、風邪を引いた星野の部屋を敦子が訪ねる。お粥を作り掃除をしてくれる敦子のやさしさに、自信がないと本音を打ち明ける星野。自分の夢を大切に…と、励ましてくれる敦子に、星野は受験勉強を再開する決意をするのだった。「二人のごちそう」 西村直子作 高雄とのり子は都内に暮らす、ごく平凡な熟年夫婦。ある朝、朝刊の記事に釘付けになったのり子が外出すると言いだす。高雄は無関心な返事を返すのみ。しかし何時間たっても帰ってこないのり子。娘の真由実が遊びにきて「このごろ定年後の亭主をおいて家を出て行く妻が多い」と脅かす。気が気でない高雄は早々と真由実を帰し、一人のり子の帰りを待つ。夜になりやっとのり子から電話が入る。駅までのり子を迎えに行った高雄は、久しぶりに二人でレストランで食事をする。ようやくのり子は、何十年も音信のなかった初恋の人の死亡記事を見つけ京都まで葬儀に行っていたことを打ち明ける。平凡な日々に少し息抜きがほしくてそんなことをしたと…。待ちくたびれて、のり子の大切さを知った高雄は、やさしく妻の話を聞く。
花火の舞い上がる空の下、二人はあたたかい家路につく。「愛情弁当」 山本照美作 加奈子と大介は社内恋愛の恋人同士。結婚の約束をしていた。ところが突然、会社が倒産する。残務に追われストレスがつのっていく大介を心配する加奈子。友人や父まで大介との結婚を諦めるべきだと言い出す。母の遺影に大介の愛の深さを訴え、どうしたら良いのかと問いかける加奈子。自分が元気をなくすと大介まで駄 目になってしまう。元気を出そうと心に誓う。
加奈子は就職活動を開始。手作り弁当を大介の部屋に毎日届けることにする。無人の部屋に、ソッと弁当に手紙を添えて帰る日々。初めは弁当にも手も出せないほど疲れて帰宅する大介だったが、次第に加奈子の愛が伝わり、次の人生を前向きに考えるようになる。加奈子の父が大介に再就職先を紹介してくれたことを祝っていた夜、加奈子に就職試験合格の電話が入る。加奈子は大介と父にピースサインを送る。(あいうえお順)
あ行 青森県立点字図書館 〒038−8585 青森市大字石江字江渡5−1 秋田県立点字図書館 〒011−0943 秋田市土崎港南3−2−72 秋芳町立秋芳図書館点字文庫 〒745−0500 山口県美祢郡秋芳町秋芳 旭川点字図書館 〒070−0038 旭川市7条14左3 石川県視覚障害者協会点字図書館 〒920−0964 金沢市本多町3−1−1
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