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土居原作郎先生
元NHK大阪放送局プロデューサー。「鮎の歌」「心はいつもラムネ色」「なにわの源蔵事件簿」「炎熱商人」他多数の名作ドラマを企画・演出・プロデュース。 |
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土居原作郎先生 |
夢の卵を時代にドラマに |
ノーベル賞を受賞された小柴さんが「夢の卵を育てる」とおっしゃっていましたが、21世紀は文化芸術の時代、いいドラマが時代の夢の卵を育てていきます。その意義を大切に勉強に励んでください。
作家になるには好奇心が大事です。続けてきたあらゆる勉強が作品に投影されるという意味では作家はとてもいい仕事です。今のうちから色んなものを好きになれるよう、視野を広く持ってください。
大阪ドラマをたくさん作ってきましたが、船場、道頓堀、通天閣界隈と、描き尽くされていますので、新しい場所の発見をお勧めしたいと思います。
関東と比べ大阪弁は間接話法ですが、そこに大阪人のやさしさがあることも、描き続けていただきたいところです。 |
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後藤千津子所長
シナリオ・センター所長。内館牧子さんも西荻弓絵さんも森下直さんも、わたしたちも、一番大切な基礎を後藤先生に教えていただきました。 |
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後藤千津子所長 |
ドラマのわかるセンター出身で業界を |
大阪校も大変な飛躍をし、コンクールもたくさん獲っています。東京は人数が多いのですが、確立の問題で考えますと、大阪校は大変な成果です。
将来的に期待しますことは、全員が全員、ライターを目指すのでなくても、局やプロダクション側へ入っていただき、ライターも製作側もセンター出身で、ドラマがわかっている人たちの世界になることです。
いいドラマを作るためにはたくさんの人の力が必要です。ドラマのわかる人たちで、ひとつひとつをいい番組にしあげられるようになることを楽しみにしています。
懐かしい方もおみえですが、どうぞ「継続は力なり」を信じて勉強し続けてください。 |
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柏田道夫先生
シナリオ・センター東京校講師。小説、戯曲と幅広くご活躍。著書に「エンタティメントの書き方」「シナリオの書き方」小説「水に映る」他。 |
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柏田道夫先生 |
東西センターパワーをアピールしよう |
今、ドラマの視聴率が悪く、プロデューサーも大変悩んでいます。
「書ける人が欲しい」と需要が増していることは、みなさんにとってはチャンスが一杯あるということです。
シナリオの学校は今、生徒さんが集まらないのですが、センターはどんどん増えていっています。東京大阪あわせてパワーのあるセンターで、どんどん世の中にセンター発の才能をアピールしていきたいです。
創作しようと思っていると、日常の仕事や旅、あらゆる経験が宝庫になります。クオリティとしては充分通用するところまで、みなさん練習を重ねていらっしゃるので、創作する意欲をたいせつに持ち続けてください。 |
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田嶋久子氏
大阪校ご出身のシナリオライター。日本テレビシナリオ登竜門、アーバンポリスにて受賞。作品に「OLヴィジュアル系」アニメ「あたしンち」等。 |
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田嶋久子氏 |
厳しくて楽しいライターの仕事 |
昔、東京校の合宿で新井先生に「やっぱり東京に出ないとダメですか?」と伺いましたところ、「コンクールに受かってから来なさい」と言われました。その後OLを辞めて期限を切って応募、もう無理だと思った寸前に入選し上京しました。その後もアルバイトをしてきましたが、やっとライターとしての収入で生活できるようになりました。
上京してチャレンジしたい人は、次の6つを持って、来てください。 お金、計画性、信念、知恵、勇気、希望…ひとつでも欠けている人は、初めからチャレンジしない方がいいです。
それくらい厳しい仕事ですが、楽しめるようになれれば、こんな面白い仕事はありません。 |
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