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東京校講師。元博報堂社長。『えり子とともに』をはじめラジオドラマの名作に携わられた先生。
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堀江先生は開口一番、「ラジオドラマを書くという心構えを持って下さい」とおっしゃいました。「ラジオは耳で聴くメディアです。見て確かめるということができない分、伝えるのには不確かな部分もあります。しかし、だからこそ、『言葉だけで伝えるんだ』『言葉だけで書くんだ』という心構えを持つことがまず、大切なのです」と。
そして、「映像にはならないけれども、言葉の使い方や話として面白いもの、また映像では語れない心理、感情などはラジオで表現できます。難しいようですけれども、つかんでしまえば簡単です」と、『踊る芋虫』(ラジオドラマの名作)が世界のアイドルになるお話や、『世界で一番醜い男』(同じく名作)がサーカスの人気者になるお話しをして下さいました。
「自分の頭でイメージしたものは映像で見せられたものよりも印象深い。作品のイメージを自分で作り出すことで、聴き手の記憶に残るものとなっていきます。聴き手の想像力に訴える、それがラジオドラマです」という先生のお話に、私達は耳の持つ魅力≠発見し、早速ラジオドラマの世界に惹き込まれていきました。
また、「NHKラジオ第1放送で毎週日曜日夜(21:05〜21:35)に放送されているラジオドラマ『日曜名作座』をぜひ聴いてください。まず、聴いて、自分の中で言葉からこういうイメージができるんだということを知ってから書いてください」とおっしゃいました。「とにかく心構えです。本を読んで、名作を聴いて、視覚人間から聴覚人間になって下さい」と、ラジオドラマの入り口で大切な心得をプレゼントしていただきました。
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