第7回放課後倶楽部 平成15年11月29日(土曜日) | ||||
〜忍者ハットリくん・弁護士五右衛門先生による〜 「刑事・民事裁判に登場する人々」 |
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神戸大学法学部卒業。山形地裁、東京地裁(職務代行)、神戸家裁、神戸地裁判事補、神戸簡裁判事を経て、大阪弁護士会所属弁護士に。日弁連法務研究財団・日本賠償科学会・国際コンサルタンツグループ・法とコンピューター学会・相続財産管理協会などに所属。「金利及び弁済金額計算に関する法律と実務・付録プログラム」、「限定相続の実務」、「消費者金融金利計算の実務と返せ計算くん」などの著作あり。また多数の「法律電卓」を考案するなどしている。行政書士の全国研修会、青少年健全育成推進協議会その他で、「民事訴訟の仕組みとその構造−弁論主義と要件事実−」・「契約書等法的文書作成の留意事項」・「審判!! 健全と不健全の波間に立って」など多様なテーマでの講演をしている。本名よりもインターネット上のハンドルネーム「弁護士五右衛門」の方が著名である。 ホームページ「忍者ハットリくん・弁護士五右衛門」“すがおの忍者”より 隠密名・ハッタリハンソ゛ウ ハンドル名・pardon-me、zunou、become-dim、五右衛門 性格等 自分に素直−わがまま−単純−多情多感−熱中タイプ−熱して冷めやすい−いいとこ、なし。精神年齢、20代。心はいつも10代。昔、スポーツ青年。今?肉体年齢?忘れました。身体がついていかない・・とほほほほ。 |
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講義内容 |
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まずは警察官について。その世界は、警視総監をトップにピラミッド状に広がる階級組織。「では警視総監、また各府県の警察本部長とは?」などから始まって「階級外にいる本当のトップは?」「巡査から警部になるには何年?」など興味深いお話に、今人気の警察ドラマが思い浮かぶ中、最後に参加者からの質問に応えて公安≠フ実態も。 次には検察官。トップは検事総長ですが、では次長検事・検事長とは? 圧倒的多数の検事と副検事の違いは? 検察官バッジの意味するところ、その色の違いは? 法廷ものドラマが一層深く味わえそうなお話に加え、法務省、また検事総長などへの昇進にまつわる裏話は、本でも読めない内容でした。 最後に裁判官。最高裁長官に、判事、判事補、調査官と、お話は深まり、何といっても参加者を驚かせたのが、最高裁のシステム、その他興味深い冤罪事件から話は広がり「裁判所の真実とは?」、ご自身の考え、司法修習後の採用にまつわる裏話などなど、盛り沢山な内容に、アッという間の二時間でした。 司法関係者のハード部分に終始した今回。氏はその理由を「あり得ないことが書かれていると白けますから」。よく肝に銘じて、お話を執筆に生かしたいですね。 |
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参加された方々のお声 |
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・今まで混乱していた役職がすっきり分かって良かったです。これからドラマや記事が楽しく読めそうです。 ・「裁判所に真実はない。真実は見抜けない。真実らしく見えるものが真実である。なぜならば、裁くのは人間だから」という服部先生の言葉、胸を打つことでした。内部告発ともとれる発言に心、打たれました。 ・日々の生活の中で裁判に関することが非常に多いが一般の人は弁護士との話すら聞く機会がありませんので、その一部分を聞いただけだと思います。まだまだシナリオの材料となる話を聞きたいです。 ・とても興味深くきくことができました。階級や職名などの外箱を知っていないといけないということで聞けた話は面白かった。あまりにも知らなさすぎました。最初に知識は持っている者から盗め!という話もなるほどと、覚え、実行したいと思います。 ・社会のなりたちをまず勉強する必要があるなと痛感しました。先生のお話をきっかけに興味を持って新聞を読めるかなと思います。 ・司法や警察は、治安の面では安心できる仕事としてもらいたいですが、これが官僚の背骨かと思いました。司法の(立法も行政もか)日本の組織は時の流れと共に硬直していく。権威主義を変えていきたいですね。一言でいうのは簡単ですけれど……。あきらめたくはないですが。言及された組織についてのことはよくわかり、楽しませていただきました。ありがとうございました。 ・裁くのはおろかな人間だから裁判所に正義はない≠ニおっしゃったのが印象に深く残りました。それとともにでは賢く生きるために≠ニいうことも考えさせられる講義でした。実生活をうまく生きぬく主導者にならねばとも教えられた内容でした。 ・枠組みを教えてもらえたことが本当に良かったと思います。大学で法律を学んでいたのですが、やはり知らないことが多く、とても興味深く楽しかったです。 ・弁護士の方はもっと固い♀エじの方が多いのだろうか?と思ったのですが、驚く程気さくな方に感じられました。先日、服部弁護士のHPを観にいったのですが、それもまた興味深い物が多かったので、後日のネタとして参考にさせていただきます。 |
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