第4回放課後倶楽部 平成１５年８月３０日（土曜日）

〜実録アクションドラマ編〜 「浪速裏街道奇談」

川中英明氏 川中英明（かわなかひであき）氏プロフィール シナリオ・センター大阪校２６期生。平成元年を吉兆に入学。基礎科の自己紹介の授業の時、思い切って「現役のやくざです」と言って、怖がられたり興味を持たれたりでスタート。平成５年、「新暴対」施行の時に「オヤジが死去」で足を洗う。業界の繋がりは今も続くが、右翼団体幹部職に席?を置き、民族運動に覚醒する。平成８年、民族運動団体を同志と共に設立。主に尊皇主義、反共運動、対ロシア北方領土返還問題に取り組み。また一方では、盲導犬推進活動と老人ホーム設立の活動に従事。更に青少年育成問題にも取り組む。現在、業界では抗争仲介人（ネゴシエーターですね）で収入を得て、団体活動を鋭意展開中。荒廃した教育問題や、日本民族の啓蒙・啓発、ＩＷＣ捕鯨問題、国際情勢の研究等に従事。シナリオ・センターで習ったことを、抗議文や要請文に生かし、業界のコネを使い、いずれは自分の映画を作りたいと夢を見ている途上。今回の講座の受講生のみなさんには、リアリティあるアクションドラマやサスペンスドラマを書いていただけますよう願っております。 元シナリオ・センターの同級生より▼ 　ゼミでの同級生でした。いつもゼミのあとの飲み会では、いろんな世界を教えていただき、シナリオを書くときには、　たいへん参考になりました。担当の先生が「川中さんの評は、いっつも情があるなぁ…」とおっしゃってらしたことが忘れられません。わたしにとっても川中さんは人情味のある頼れるお兄ちゃんです。昔、少数のクラスのみんなにいろんなことを教えてくれた川中さんが、今度はたくさんの人に、アクションドラマの参考になる講座をなさると知り、感慨ひとしおです。

講義内容

ドラマや映画の世界ではおなじみでも、実際には中々伺い知ることのできないヤクザ社会について、元広域暴力団の「現役」でおられた川中英明氏が、自らの体験を交えながら熱く講義してくださいました。 「ヤクザ」、「極道」という言葉の意味から歴史的な成り立ち、組織の仕組み、組織と組員の関係、組員の仕事や役割、現役と元ヤクザの相違点など、業界の実像を詳しくお話くださり、その中には、人間味あふれる思わず笑いがこぼれる楽しいエピソードも。 警察組織についての説明もあり、どの部署がどの事件を担当するのかという概要からはじまって、逮捕・拘留・服役までの流れや、法的な意味合いなども詳しく説明してくださいました。 ヤクザの世界も決して無法地帯ではなく歴然としたルールがあり、筋を通すことがとても重要であるというお話があり、��ヤクザ�＝°ｰい、と漠然と抱いていたイメージがどんどんと覆されたあっという間の２時間でした。 あたたかくて、ユーモアのあるお話ぶりからは、多くの受講者から、アンコールの声もしきりでした。

参加された方々のお声

・現場を経験している人の話は、何気ないシーンの描写に非常に役立ちそうです。また公には言えないような裏話を交えた講義は非常に面白く2時間があっと言う間でした。丸1日でも聞いていたかったです。 ・新鮮な驚きがありましたが、考える間もないくらいあっという間に時間がたちました。 ・あっけにとられてばかりの2時間でした。ヤクザの人達も人間くささがあって、面白かったです。見る目が変わりました。 ・ただ単に恐い世界と思っていたのが、結構人情味がある世界なんだなと思いました。よく本とかテレビで出てくるこの手の業界の人は無意味に恐かったり悪どかったりするので、リアリティー、それも大きな組織の話をきけて良かったです。 ・「ここだけの話」がリアルで、日常と非日常を行ったり来たりされているのだなあ、と思いました。 ・あたり前なんですけど、見た目が普通の人でした。ヤクザの世界にも組織というものがガッチリと存在するんだなと感じました。 ・ヤクザ＝恐いものというイメージが払拭された感じがしました。きちんとした組織なんですね。今日は沢山の知識を頂き、ありがとうございました。 ・すごく内容の濃いお話でした。警察と具体的な話が、知らない事ばかりで、おもしろかったです。なかなか聞けない内容なので、又、ぜひ、2回目もひらいて下さい。 ・この機会がなければ生涯耳にすることがなかったであろうお話を聞けたのが大変よかったです。あまりアクションものの作品に興味がなかったのですが、新しい扉が開いた感じがしています。 ・実体験に裏打ちされたリアリティのあるお話しぶりに圧倒されました。次は関西のアンダーグラウンド経済の話を伺いたいです。 ・私達が生活している世の中の同じ場所で、全然違う世界がくりひろげられている、という事実に驚きました。 ・これからのシナリオに生かしたいのと、暴力団に対するイメージが変わった(金の流れや義理人情の話を聞いて) ・今まで伺った事のない世界の話でした。社会のひとつの事象の表を見るか、裏からとらえるかの違いでしょうか。道を極めた人の人間性と他人を見る目の暖かさが感じられたのはお人柄と思いました。