第12回放課後倶楽部 平成16年5月29日(土曜日) | ||||||
「癌の治療と末期癌患者の心のケア」 |
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講義内容 |
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先生が実際に取材された大阪と京都のホスピス。そこには、チャプレン(病院付きの牧師さん)がいること。患者さんの御家族の部屋があること。医者が患者さんのベッドの横の椅子に座り、同じ目線で話しをしていること、など。今まできちんと理解できていなかったホスピスの現状を具体的に知ることができました。そして、シナリオ執筆にあたり、取材をすることがいかに大切であるかを再認識させられました。 また、「医者はどのような癌告知をすべきか?」「患者さんに対して、延命と共に必要なものは何か?」「患者さんの家族構成によって、回復のしかたに差がでるのはなぜか?」「いい病院とは?」「いい医者とは?」など、非常に興味深く、考えさせられる内容が多多ありました。 そして、先生御自身が感銘を受けられた、お医者様のエピソードをお話下さった後、「こんな人をシナリオで描いてほしい」という暖かなお言葉。参加者には大きな励みとなりました。 内容の濃い充実した二時間。遠い存在のような「医療」との距離が近づき、三回目を待ち望む声が聞こえてくるような講演でした。 |
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参加された方々のお声 |
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・治療というのはがん治療だけでなく心をいかにケアするかだと感じました。 ・医師というのはとてもすごい職業だと思いました。「ガンという病、治るか治らないかは一種運命的」というこのようなことに立ち向かっていかねばならないということです。そんな中で高い知識、技術をもつこともさることながら、人間的な器もなければならないのです。医師は病気だけでなく、人との関りも多くあるとわかりました。心に残ったことは、患者さんへの誠意が大事。温熱療法を施す際の主治医への礼儀なども、すべては人との関わりにあり、心を通わせることにすばらしさがある。患者さんとの心を通わせるエピソードも、心に残りました。人の生死の境に立ち会う医師はその人の人生を垣間見ることがあるということもわかりました。 ・先生のような医師がたくさんいればよいなぁと感じました。 ・大学の授業みたいでしたが、スライドが多くてよくわかりました。一口にガンといっても、色々あって、治療法も多くあるのだなとわかりました。 ・いろんなエピソードがおもしろく聞けました。資料にホスピスの平均在院日数24日とあった。最期の24日とはどういうものだろうと思った。 ・症例を通じて、先生の体験談や、患者さんの気持ち、また患者さんとの交流を通じて、先生の思われたことを率直に語ってくださったのがよかったです。今日はスライドをたくさん用意してくださっていたので面白かったです。田中先生のご本、是非拝見したいと思いました。 ・放射線治療というものがもっとなんだか恐いというかそんなイメージだったのですが、違うんだなぁと今日のお話を聞いてわかりました。病気には心の状態が多く影響されるんだなぁと思われるいくつかの事例を聞き、今後シナリオを書く上で人間描写、心の面を今迄以上に大切に、丁寧に描いていこうと思いました。 ・とてもいい時間をすごしたと思う。お医者さん特有のセリフ(?)もいろいろ聞けたように思う。しかし今晩は、肉は食べられないです。 ・全く知らないお話を聞かせていただきまして、非常に有意義な時間でした。時には笑いを時には生々しい話、写真があり、楽しく、また、ショックを受けました。シナリオというよりも生きてゆくという中での勉強として良かったと思いました。 ・非常に面白かったです。とても話し上手な先生だと思いました。今日のような話の内容をそのまま本にされたらベストセラーになるのではないでしょうか? ・とても勉強になりました。人間の心のケアが大切なんだって事を痛感しました。 ・滅多に聞けない話だったので、非常に勉強になりました。ホスピスの現状などを知る事ができて良かったです。 ・田中先生のお人柄、とっても好感が持てました。医師も普通の人なんだなぁーと当たり前なんだけど実感しました。スライドはとっても恐くて、ガンの恐さをとても感じました。患者の心のケア、本当に大切だと思います。シナリオでも、血の通った医師を描いてみたいです。 |
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