第11回放課後倶楽部 平成16年4月24日(土曜日) | ||||||||||
〜オモニの嘆き 演じ続けて30年 熱き想いを演じて語る〜 「宇宙全てが師匠」 |
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講義内容 |
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「いつか抱腹絶倒の大喜劇をやりたい」と語られる新屋英子先生。講演は、随所で参加者を笑わせながらの楽しいものでした。 初めに「私たちに必要欠くべからざるもの」という笑い≠ノ関して、その意義や難しさに加え、実際の舞台でのエピソードなどお話された後、参加者にも「是非研究してほしい」と。来年二千回目を迎える代表作、一人芝居身世打鈴≠ノついては、生まれたきっかけや一人芝居の難しさや醍醐味、小さな喫茶店で上演したのを機に要望があって回を重ねていった経緯などを、一人芝居ならではの観客とのエピソードも交えて。「在日」「社会に一撃を加える」「死刑廃止」などの言葉も出て、社会的視点をも感じられる内容でした。また、演じることの難しさや楽しみについては「人を引きつけるには?」「人間をみつめることにつながる」「人生をいくつも生きられる」などライターにもつながるところの多い内容が印象的でした。 その他、国内外を問わず感動された映画、中でも本・演出・役者の三拍子そろった映画のすばらしさや、最近出演された映画でのエピソード、また、役者人生につながる、芝居などに親しんでこられた半生について、新屋先生ならではのその場の空気が伝わるような口調でお話下さり、アッという間に過ぎた2時間でした。 |
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参加された方々のお声 |
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・おしばいは主人公の人生が目にうかぶようで、とても感動しました。又、お話の中で「笑いは批判の精神」と言われたことはシナリオを書く時にずっと忘れずに心にとどめておかなければいけないと思いました。 ・長きにわたって演じてこられた作品を真近で見せていただく機会に出会えて最高に嬉しかったです。表現者として生きてこられた人生が一挙手一投足にうつし出されて、素晴らしかったです。 ・30年以上演じつづけられて今も変わりつづけてること、生きたお芝居であること、拉致≠ニ聞いた時にあっ!≠ニ思いました。戦争も差別も全然知ることないけれども、今日また人間≠描くこと、楽しみに思えました。 ・頭で作り上げる本と、演じる間みたいなものの違いが一番参考になりました。身近に見られて良かったです。 ・以前から1度、みせていただきたいと思っていました。念願がかない、とてもうれしいです。S.42年に岡山から出てきて、大阪でそれも生野区の田島小で7年間働きました。その後、S.64年から西成区で働き、又最近も生野区で働くことがあり、今日のお話がとっても身にしみました。何かとても、うれしくて、今日、私なりに答えをいただいたような気になりました。 ・人間の一生、平凡な一生の中に色んなことがあって複雑な思いがあるんだということを改めて実感しました。シンプルな言葉の中にある本当のことを書けるようになりたいな、と強く思いました。 ・「喜劇」がやりたい、笑顔が大切、という信念がよく伝わりました。「国」「国籍」「国境」等という「くくり」でなく、個々の人間が生きたいように生きれる社会が来ればよい、と思いますし、そんな社会になるよう自分も努力しよう、と思いました。 ・「身世打鈴」、心を打たれました。こういう時代だからこそ、「戦争反対」のセリフが心に響きました。これからもお元気で素晴らしい芝居を続けて下さい。 ・お芝居について……人間の土台となるものは祖国でありその文化であり、それが生きるよりどころとなるものなのだとわかりました。それがあればたとえどんなに苦しいときでも、生きていけると思いました。それはだれにも取りあげられないのだと思いました。お話について……素顔の新屋先生はなんと魅力あふれる人だろうと本当に魅せられてしまいました。いつまでもお話をきいていたいと思いました。役作りについておききしていると、シナリオをつくるのに似ていると思いました。 ・楽しんで仕事をすることは何とも素晴らしいことだと思いました。もっと話をききたかったです。 ・演技の年輪を見させて頂きました。 |
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